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November 01, 2004

どれどれ…まじめな10冊、その後半

いや、意外と大変だ。というのが正直なところ。前半はこちらから→
前半部分はお堅い実話などだったので、後半は肩の力を抜きたいなぁ。では残り5冊。

若き将軍の朝鮮戦争 - 白善ヨップ回顧録
白 善
草思社 (2000/05)
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おすすめ度の平均: 4.67
5 韓国人の立場から書かれた朝鮮戦争
4 朝鮮戦争の真実
5 保守の必読書

正直戦争ものは取り扱う気はあまりなかったのですけど、朝鮮戦争前後の朝鮮半島、そして歴史を学ぶことの大切さをこの自伝は教えてくれるので。ちなみにハク・ソヨップ将軍、朝鮮(韓国)が持つ歴史に残る軍人だと思います。清廉潔白、勇猛果敢、卓越した指揮。病身を押して釜山包囲の最激戦地を守り、大佐から大将まで昇進しつづけ戦いぬいた将軍は、満州国軍軍人であり、日本軍に対する冷静な評価と、海上自衛隊にとって恩人でもあるアーレイ・"31ノット"・バーク提督との奇妙な縁と言葉を書き残していたりしています。ちょっと中学生には読むのは厳しいかもしれないけど、まぁいいじゃないですか。

巨人の肩に乗って―現代科学の気鋭、偉大なる先人を語る
メルヴィン・ブラッグ 熊谷 千寿
翔泳社 (1999/10)
売り上げランキング: 245,091
通常2~3日以内に発送
おすすめ度の平均: 5
5 文系のための科学本としては最高峰

一線の科学者が語る歴代の科学者達の意外な素顔。というわけで、日本じゃなんだか知りませんが偉人が人格的にも偉大だった。という口ぶりがあるわけですが、そんなことはないでしょう。そういうことを知るためには名書だと思います、はい。

空想自然科学入門
空想自然科学入門
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アイザック・アシモフ 小尾 信彌 山高 昭
早川書房 (1978/04)
売り上げランキング: 18,281
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 5
5 小説より面白いアジモフの科学評論

アシモフの科学エッセイ。正直、高校のあたりに一番タメになった文庫だったのでその記録として。今ではもう時代遅れの部分もあるかもしれないけれど、その博覧ぶりとジョークで判りやすく科学知識を教えてくれるような作品はそうそうない(いまでも時々早川のNVであるけどね)。

メタルカラーの時代 (1)
山根 一眞
小学館 (1997/12)
売り上げランキング: 274,791
通常2~3日以内に発送
おすすめ度の平均: 3
3 貴重な題材を前に料理しきれていない感じ

日本の技術はこんなにすごいんだぞ!的な読み物ではある側面ではあるんだけど、技術者達が目の前の困難にどんなアプローチをおこなったのか、ということは、著者とのキャッチボールで軽く紹介されていていいんではないかと。多分自分の技術者感としては、これと「達人プログラマー」、「プロフェッショナルの条件」で形作られたかな。

プラネタリウムを作りました。―7畳間で生まれた410万の星
大平 貴之
エクスナレッジ (2003/06)
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通常2~3日以内に発送
おすすめ度の平均: 5
5 悔しい本
5 オタクとかマニアに世界ではく,もうひとりの私たちかも
5 最上級の工作少年

そして最後は最高のプラネタリウムを作った人の物語。以前のbaylon c@fe.のReviewでとりあげたんだけど→ものを作る。っていうのは、こういうことだ。ということを感じさせてくれる。そしてそれを応援したエンジニアたちの姿にも感激してしまうのだ。


というわけで結構時間がかかってしまった。ちょっとらしくない本も紹介しているけれどそこはそれ、勘弁していただけるとありがたい。
次回は頃合を見計らって、小説とかコミックを取り上げたいなぁ。あ、そうだ。番外として、これも。

栄光なき天才たち (1)
栄光なき天才たち (1)
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伊藤 智義 森田 信吾
集英社 (1997/05)
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おすすめ度の平均: 5
5 天才達に真の栄光を

大体、文庫版で4巻しか出てないっていうのがあれだ。ぜひとも古本屋で文庫版ではないコミック14巻までそろえてほしいなぁ。個人的にはコミック4巻の北里柴三郎博士の物語が一番好きだったりする(原作者のホームページでは原作を紹介してます。
博士の設立した伝染病研究所が対立した(それもあまりに深刻かつ滑稽かつ度し難いバカな理由・・・師匠の誤りを指摘したことがその理由らしいですが)東大一派の手によって所属下におかれたとき辞職しますが、このあたりのシーンが一番好きです。「科学という名の風を受けて舞うのが科学者ではないのか」(権威主義の東大一派を揶揄してますな)。ともかく大好きなエピソードです。はい。

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小説<ノンフィクション<歴史<科学  はじめに、ある近代物理学者の有名な言を思い出すことから本書を考えたい。  *1    かのニュートン(Sir Isaac Newton;ユリウス暦1642-1727)ですら、科学に向き合う自身をこのように考えていた。 §「2つの文化」論  現代の科学はどこまで進んでいるのか?科学は人類に何をもたらすか?このような問いは、いつの時代においても人々の関心を引き続ける。  本書は、生物... [Read More]

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