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January 23, 2006

上達の法則―効率のよい努力を科学する/岡本 浩一

上達の法則―効率のよい努力を科学する上達の法則―効率のよい努力を科学する
岡本 浩一

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まったくもって私事ではあるのだが、今年、ちょっと自分にとって挑戦じみたことをやろうとしている。そういったこともあってタイトルに惹かれて年初に購入した本ではあるのだが、ようやく読んだのでメモとして。

さて、「努力は楽するためにするものだ」と自分は思うのだけれど、そうはいっても上達するためには積み重ねが必要だと思う。どうせ積み重ねが必要なら最短ルートで。と思うのは人情。
とはいえ、周囲を見渡すと一芸に秀でた人は大抵何やらかしてもいい塩梅にいくことはないですか? そういう疑問にこの本は答えてくれました。

手っ取り早くいうと、上達するためのスキーマ(IT系では良く聞くフレーズですが、枠組みとか道筋とかそういう曖昧で複雑な要素を一括りにしたようなものと捕らえてください)があるので、転用がきく。というわけです。
たとえば、Windowsのあるアプリに慣れている人は違うアプリを触っても、さほど?ということにはならないはずです。ヘルプを見る方法も知っているでし、画面をみるだけで曖昧ではあるけれども勘所がわかるはずですから。そういうのが「スキーマ」による把握のようなものだと思ってください。攻殻風にいえば、ゴーストが囁くんですよ(かなりちがう)。

それはそうと、上達するためにははて「上達するとはなんだろう?」という疑問もあるのだけれど、こちらもこれに答えてくれる。

五感を通して入った情報は、生情報のままアイコニックメモリ(感覚記憶)と呼ばれる仮メモリ領域にはいる。ところがこの領域は数百msec.で揮発してしまう難儀な場所で、そこからさらに上位のワーキングメモリ(作動記憶)へと記憶は移される。
このワーキングメモリではチャンク(行動や意識、記憶などの連続体の単位)にして7~9チャンクほど蓄えられる。ここでの記憶の持続時間は概ね数秒程度。このワーキングメモリ内で幾度か「リハーサル」と呼ばれる反復的な書き込みが行われると、長期的記憶にライティングされるというわけだ。
チャンクという考え方だけれど、車に乗っている方は判りやすいかも。例えば縦列駐車、坂道発進。すべてが複数の動作、情報の判断が押し寄せてきますが、常時クルマに乗っている方であれば、ほとんど無意識のうちにこれらをサクっとこなすはずです。つまり、教習所ではぶつ切りだった動作や判断処理(つまり複数チャンクに分かれている)が、一連の動作と判断処理(つくり1チャンクに集約される)で行えるようになっているはずです。

一般に記憶の持続時間のピークは、24時間(7割)、72時間(2~3割)、6から7日間(それ以下)というスパンで減退していく。じゃ、毎日勉強か。というとそうでもないようで、毎日行っていても中断が発生してしまうと急激な忘却がはじまってしまうのだという。

さて、以上のほかにこの本では、上級者と中級者の差やスランプに陥った場合、どのように対応すべきかなど色々と示唆に富むくだりが多かったです。

さーて、この本を読んで終わりにするのではなくて、次のステップにいかないと・・・。

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