September 20, 2005

フランクリン・プランナーを使ってみる(その七)。実践編その3.そして・・・

さて皆様、近頃blogやネットを騒がすキーワード、「Life Hacks」。ご存知ですか? 
「デバイスをつかって仕事を効率よくこなし、人生のクオリティを向上させる」のが目的と言えばわかりやすいですかね。WIREDのニュースにも取り上げられたのでご存知の方もいるかと思います。
そのLife Hacksの原典とも言うべき本が、GTD(Getting Things Done)。というわけです。日本版は、以下の題名です。

4893613332仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法
デビッド・アレン

はまの出版 2001-09
売り上げランキング : 7,379
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

今いち評価が悪いのは、この本、お世辞にいってよく訳された本、とは言えないからです。校正もレイアウトも正直言って、ねぇ。同時期に早川書房のIDEO本であまりの読みやすさと図版の多さに感激していたので、落差もひとしおでしたね。出版社の方にはもうすこし何とかならないかな、と言いたいですね。

さて、どうしてこの本を取り上げたか、というと、この本、ぶっちゃけた話、フランクリン・プランナーの欠点を明確に指摘しているからです。

「確かに、結果や価値観に意識を集中することは重要なエクササイズではあります。しかし、それをしたからといって、片付ける仕事が少なくなるわけでも、困難が少なくなるわけでもありません」(P24)

確かに。価値観にスコープを充てることで、プライベートでもやることが多くなります。仕事でもなまじ中途半端に効率が上がるせいで周囲から仕事を押し付けられます。ああ、なんてことだい、リソースを拡充しようとしたのに、それがリソースを喰われる原因だとしたら?

GTDはこれに対して明確に指針を打ち立てます。人間の頭をHDDにしてはいけない。RAMであり、考えることにリソースを追求するのだ、と。そして、常にレビューを行えと言っています。
GTDのフロー図、英語なんですが、そちらをご覧になっていただければ、と思います(最新版はPDFですが)。
http://www.davidco.com/tips_tools/tip32.html
http://www.davidco.com/pdfs/gtd_workflow_advanced.pdf
非常に判りやすい考え方、だと思いますね。

自分が感じていた不満は、前々回の、

4767803012図解・仕事術 最強の時間力―タイムマネジメントの法則60
行本 明説 日本タイムマネジメント普及協会

エクスナレッジ 2003-10
売り上げランキング : 8,153
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

と、このGTDで氷解しました。結局のところ、あの4つのマトリクスだけではダメなのだ。というのが自分の今の結論です。

正直、フランクリン・プランナーのデイリー・リフィル”だけ”をつかっていれば、フランクリン・プランナーの言うところの「第三世代手帳」つまり、ToDo管理でしかほかならず、優先度だけでは物事が解決しないことを考えると不得手なのは否めません。

では、フランクリン・プランナーよりもGTDにしたがってLife Hacksすべきでしょうか。いいえ、違います。これは優劣の問題ではないのだと思います。フランクリン・プランナーも、GTDも目指す地平は一緒です。「効率よく仕事をして、人生のクオリティを向上させる」その一点はプランナーもGTDも変わりません。

前にも違うエントリーで書きましたが、ツールを信頼し、信用してもいいが、信仰だけはしてはいけません。マニアに陥りがちですし、時折プロフェッショナルな技術者でも陥りやすい罠だと思います。ツールはツールなのです。

今の自分の心境は、フランクリン・プランナー、というよりそのベースとなっている「七つの習慣」「TQ」は、どちらかというと、この手の人生の指針的なものにまでスコープを広げるところから、戦略・思想・哲学の領域なのだと思います。ですから、実践になると不得意のエリアがあるのではないかと思います。

GTDは、より実践、戦術的な要素が多いです(それでも、GTD本で言うところの垂直式レビューにより人生にまでレビューを行うことを示唆しているくだりはさすがと思いますが)。それから、以前ブームを起したことのある超整理法は完全に戦術本ですよね。こうして考えると巷にある成功本やら手帳本がどの範囲を志向しているのかがわかりやすいのではないかと思います。戦略だけではダメだし、戦術だけでもダメ。ある程度バランスの取れたやり方で効率を追求してクォリティを向上させていく必要があるのではないかと思います。

今、自分のフランクリン・プランナーの使い方はGTDを一部取り入れて試行錯誤の真っ最中です。
だいたいは・・・
(1)日曜日の夜などに、やりたいこと、やらねばならないことなどをマインドマップで書き込んでいきます。
(2)タイムリミットがあるものに関しては、何時間かかるかを考えます。
(3)あとはそのマインドマップの中で、例えば同じプロジェクトなど集約できるものを捉えていきます。これはゴールドラット博士のクリティカル・チェーンの考えを取り入れて、出来る限り集約することで、分散したときに必要な仕事のスタートに必要な時間を軽減させるためです。
(4)一日に無理に全部スケジュールを埋めない。目安は1/3.リミットは1/2.(2)や(3)の中で、一人でやるものに関しては何時からやるかを決めます。逆に複数がからむ場合は終わりの時間を明確にします。ついだらだらと話つづけてしまうケースがあるためです。

まぁ、GTDの方法を取り入れて施行錯誤の部分もありますが、これはもう少し形がはっきりしてから取り上げたいと思います。

次はGTD・・・LifeHacksとして今、自分の中で頭を痛めている複数プロジェクトの中でのコントロールとかについて現在での考え方を書くことが出来れば、と思っています。

(9/21 文書が二度エントリーされていたので削除と、一部手直ししました)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

September 19, 2005

フランクリン・プランナーを使ってみる(その六)。休憩編

フランクリン・プランナーを本格的に使い始めてもうソロソロ一年です。
自分の場合、職場や友人たちから「弁当箱」と揶揄されるクラシック(A5)サイズをつかっていますが、この点に関してはちょっと失敗したかなぁとか思ってはいます。書きやすいんですけどね。いかんせんデカイ。これにThinkpad T41なんて持ったら何かの拷問かと思います(w

あとの失敗のが、フランクリン・コヴィー・ジャパン社でのクラシックのあまりの取り扱いの悪さ。
せめてスターター・パック(といわれるシンプルな手帳とその一年分の中身が詰まったもの)のクラシック、その中のデイリー・リフィルは日本語版にしていただけないかと思います(日本語版を使うとしたら、一年分のデイリー・リフィルが買える翌年ではないと)。
また、デイリー・リフィルもあまりに種類が無くて哀しいものがあります。極々普通にシステム手帳といって思い浮かべるバイブルサイズである「コンパクト」だと種類もあって日本語訳も色々あるんですけどね~。ただし、コンパクトでも英語版だけ、というのもあります。ちょっと厳しいですが、フランクリン・コヴィー・ジャパンの怠慢だと思いますが、どうでしょう。ちなみに本国サイトだと日本で取り扱っていないリフィル(おおよそ倍ほど)があり、その中には「日本で売ったらいい感じじゃないの?」、というデザインもあります。

また、オンラインやPalm、OutlookなどのPCとの親和性も図っているようです>本国サイト。この点、日本ももっと積極的にしてもらいたいんですがねー。

・・・とまぁ、愚痴はそこまでとして、自分がフランクリン・プランナーを使って出来たこととか結構あります。以外と計画を立ててリミットを設定すると色々なことが出来るんだな、というのがあります。ちょっとメモというか記録代わりに・・・。

  • 家族、親族の祭事関係について円滑にセッティングすることが出来た。
  • 身体を動かそうと去年から続けていた自転車での通勤+プールでの水泳が出来た。体重も減らせた。
  • いままでさっぱり判らなかった(判ろうともしなかった)フィナンシャル関係についてある程度の知識がついた(と思う)。
  • 上を生かして少ない(w給料を効率的に運用するため、携帯電話、生命保険、ローンを整理し、キャッシュフローを向上することが、ほどほどに可能になった(まだこれから、ですが)。で、投資信託を始めてみた。
  • 自分の中でのスキル、ということでここ半年ほど今のようなフランクリン・プランナーや、タイムマネジメント、仕事関係などヒューマン/ワークスキルを色々と溜め込めた。

というのがあります。今後は、

  • 自分の仕事の根幹であるコンピュータ関連の専門分野をある方向へシフト。
  • 同時に自分が働く業界での知識を上げる一方、可能であれば資格を取得する。
  • 冬はしばらく中断していたスノボを再開して二週に一度ぐらいは行きたい。

といったことをしたいものですね。さてはて、どうなることやら・・・。今書いたのは仕事が多いですが、プライベートだともっと多くあるのですよ(w。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

フランクリン・プランナーを使ってみる(その五)。実践編その2

少し間が空いてしまいました。自己流なフランクリン・プランナー導入について、実戦編その2として色々と雑感を交えて書いていこうかと。

前回の記事(左のカテゴリーで「フランクリン・プランナー」を選択していただいてもかまいません)では、
--------------------------
次に、毎日朝食事をしたあとで、プランナーを開いてアレコレとタスクを書き込みます。平日なら前日、もしくはそれ以前に書かれた予定がありますから「優先順位は・・・」と決めてアレコレとします。
なんでもかんでもA(緊急かつ重要)なタスクではないはずなのに、してしまうときがありますのでこれまた要注意。
「それをしなかったらどうなるだろうか」「誰かに任せられるのではないか」など考えどころです。

---------------------------
と書いていましたが、今回はこの毎朝の優先順位などについて、自分の導入から今に至るまでの『扱い方』を記録しておこうかと思います。

復習を兼ねて言うと、「フランクリン・プランナー」のベースになっている「TQ」「七つの習慣」での基本となる4つのグリッド、「緊急度」「重要度」によって四角に分けられたマトリクスがあります。これに基づいて仕事をすればOKというのが趣旨だったりします。 つまり、仕事で締切があるものは「緊急であり、重要である」、自らの能力を磨くため、人脈を広げる行為は「緊急ではないが、重要なこと」、どうしようもない会議とかが「緊急ではあるが、重要ではない」、仕事中の時間つぶしとかが「緊急ではないし、重要ではない」。というわけです。これに応じて、ABC・・・と(さらにその中での優先順位の)番号を振る、というのがプランナーのデイリー・タスク、というわけです。

これで行ける。と自分も最初は思っていましたが、実際はそう簡単にはいきません。何故ならとはいえ仕事が忙しくなってくると、(ここではデイリーのページで例えますが)行動予定表に仕事の内容が記述され、優先度がすべてAになってしまうケースがあります。
これじゃ、単なるTo Doを記載した(フランクリン・コヴィー社の言うところの)前世代の手帳と同じです。結局は仕事、仕事と押しやられることに違いがありません。
また、仕事中に飛び込みの仕事がやってくるときがあります。つまり「予定されている仕事」「突発的な仕事」が同じ時間に来た場合の判断基準をちゃんと明確化しないと何時までたっても仕事は成立しない。ヘタをするとLIFO(Last In Fast Out)になってしまう。これでは朝一に立てた予定も成立しません。理想を言えばFIFO(First In First Out)がいいのですがね。

自分も確かに最初は良かったのですが、仕事がピークになってしまうと朝立てた計画が反故になってしまうことがあり、色々と対応を考えていました。まず、仕事をタイムマネジメントとして捕らえるとどうだろうか。Amazonを流離って本を探したところ、いい本がありました。

4767803012 図解・仕事術 最強の時間力―タイムマネジメントの法則60
行本 明説 日本タイムマネジメント普及協会

エクスナレッジ 2003-10
売り上げランキング : 7,709
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

この本での趣旨は明確です。
結局のところ、上の4つのマトリクスは正しくないのだ、と書いています。詳しくは本の内容をご覧に頂くとして、より一部を噛み砕くと、仕事は結局のところ、二つに分かれるのです。
・自分でやれる仕事なのか。
・他者と共同で行わないとやれない仕事なのか。

これをより細かく書くと、こういう形です。

 1)今、自分でなければ出来ない仕事か。
 2)今、仲間と共同でしなければ出来ない仕事か。
 3)今、仲間(部下とか)に委任しなければ出来ない仕事か。
 3)後で、自分でしなければ出来ない仕事か。
 4)後で、仲間と共同でしなければ出来ない仕事か。
 5)後で、仲間(部下とか)に委任しなければ出来ない仕事か。

わかりやすくなりました。この形を頭に入れて、おけば突発的な仕事がきても自分の今の優先度をつけた仕事に差し込むべきかを考えてみることができます。
さて、この本ではさらに重要なことが書かれています。初めて読んだときは目から鱗のことでしたが・・・。
デイリータスクに書く場合、ちょっと慣れてくるとついついアレコレと過剰に書き込んでしまいませんでしょうか。これを出来る限りセーブしないと、逆にストレスが溜まるのですが(それを防ぐために日曜日の夜にすべてを吐き出す儀式みたいなものがいるのですが)、優先度を決めた仕事もままならないときがあります。どうしてか? 上の本の著者はこのような問題を解決するのは簡単だと喝破してのけています。

・自分の出来る仕事の開始時間を把握しているのか。どれだけ時間がかかるか把握しているのか。
・他者と一緒にする仕事は『いつまでに終わるべきか』把握しているのか。

この二つを守ればかなり違うと書いていたりしています。実践してみればなるほど、確かに判りやすい。結局は朝立てた予定計画の仕事などがどれだけの時間がかかるのを把握する必要はあるのですね。
この本は、フランクリン・プランナーのカウンターとして捕らえておくといいかもしれません。あくまでのプランナーはツールであって、信条ではないと思います。しかし、上の本もフランクリン・プランナーも肝心な部分は変わりません。

さて、月日を置いたせいかあまりに書くことが長くなってしまいました。ちょっと休憩の話を入れて、実践編その3、最近流行りのLifeHacks・・・つまりGTDとフランクリン・プランナーとの共通部分と異なる部分についても書いていきたいと思います。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 04, 2005

フランクリン・プランナーを使ってみる(その四)。実践編

「第8の習慣」も出てなんなのだが、まだ読了しきっていないのもあり、ここしばらくはフランクリン・プランナーの使い方についてちょっとメモとして。
フランクリン・プランナーの使い方を実践的に学びたいのだとすれば、そのキモである「価値観」の確立が出来ればこちらのものです。じゃ具体的にどうするのよ。というのがわからない場合は、下のワークブックにしたがって書くのもいいかもしれません。わかりやすいですよ。

人生は手帳で変わる 3週間実践ワークブック
フランクリン・コヴィー・ジャパン
キングベアー出版 (2005/03/05)
売り上げランキング: 4,569
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 5
5 フランクリンプランナー

「価値観」>「ミッション」>「目標」>「一週間コンパス」>日々のタスク(優先度振り分け)という流れが出来ることが望ましいですね。
ちなみに自分の場合は、日曜日の夜に一週間コンパスを書き始めます。それまでの一週間のタスクを見て、(余力があれば)「価値観」「ミッション」「目標」「一週間コンパス」を見ます。
やれなかったこと。できなかったこと。本当はあってほしくはないのですけど、しょうがありません。それが来週も続けて「やるべきなのかどうなのか」を確認したあとで一週間コンパスに書き込みます。二週間や三週間書いてあるにもかかわらず出来ていないものがあるなら、方法の見直しが必要です。ばっさりと消して、「方法検討」とするのがいいかもしれません。

また、どうも自分は忙しくなると「一週間コンパス」からスタートしてしまうところがあるなぁとは気がつきましたが。

次に、毎日朝食事をしたあとで、プランナーを開いてアレコレとタスクを書き込みます。平日なら前日、もしくはそれ以前に書かれた予定がありますから「優先順位は・・・」と決めてアレコレとします。
なんでもかんでもA(緊急かつ重要)なタスクではないはずなのに、してしまうときがありますのでこれまた要注意。
「それをしなかったらどうなるだろうか」「誰かに任せられるのではないか」など考えどころです。
(これについては次回の五、実践編そのニで書きたいなぁ)

さて、職場では次の日、翌週、翌月の予定が決まったりしますのでそういう時もプランナーで書き込んだりします。
こうして考えると、日々のコントロールだって大変なものです。

こういう日々のコントロール方法なんですが、本屋で面白いものを見つけました。

頭がいい人、悪い人の仕事術
ブライアン・トレーシー 片山 奈緒美
アスコム (2005/03)
売り上げランキング: 2,191
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4.6
4 役立った部分
5 納得。
5 自分の時間についてはわがままになろう

タイトルがよくないですが、原題は「TIME POWER」。つまり、時間の使い方にフューチャーしている本です。
この本の中で繰り返し述べられていることに、「時間」をどうやって有効的に使うのか。「7つの習慣」、「TQ」がどちらかというと、思想、戦略面での話しだとすれば、この本は戦術的、実践的な使い方です。

自分の価値を上げられるのはどこまで行っても自分であり、そのためには決して無限ではない時間というリソースを有効に使わねばならない。無駄を省くためには毎朝15分のスケジュールを組む時間を確保したり、自分の仕事を他者に委任したり、様々な手を打たねばなりません。
80:20の法則。つまり、全体の8割を定めるのは2割のリソースだ。という法則が述べられますが、確かにそうですね。

「7つの習慣」とか「TQ」とか分厚い本読めません!という方にはどうぞ。すでにフランクリン・プランナーを導入している方は補足的な役目として(引用されているのはおそらくコヴィー博士の言葉もありますよ)。
そしてシステム手帳を導入してるんだけどスケジュール管理やメモ程度なんだけど。という人にはもう少し深い自らのマネージメントに手帳を使うためにどういう方法があるか、を知るにはいい本ではないかと。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 10, 2005

フランクリン・プランナーを使ってみる(その三)。導入ってどうするの?

7つの習慣―成功には原則があった!
スティーブン・R. コヴィー ジェームス スキナー Stephen R. Covey 川西 茂
キングベアー出版 (1996/12)
売り上げランキング: 230
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4.59
5 米国資本主義の成功理念に仏教思想を感じる良書
5 本だけでは飽き足りない人に。独自の編集で、オリジナルのエピソードも収録。
5 現代のバイブル!?何度も読めばきっと人生の役にたつ。

さて、フランクリン・プランナーの第三回目。というわけで、フランクリン・プランナーの根底にある本として「TQ」にも触れたので、こちらにも触れないといけませんね。
もうそろそろ続編の「8つの習慣」が出るとのことですが、自分が読んだのはこちらなので、こちらから。
基本的には、フランクリン・プランナーの思想をより具体的にしたもの、と言えるのではないかと思います。スターター・キットを購入すると、7つの習慣の奇妙な絵がついてくるのですが、これを理解するのは「7つの習慣」を読む必要があります。

もともとは今のフランクリン・プランナーは、フランクリン・エクセレンス社のフランクリン・システムに7つの習慣の著者でもあるコヴィー氏の「7つの習慣」コンセプトを合体したもののようですから、どうもすわり心地が悪いのは確かなのですが(ですので、以前のコンテンツではTQを薦めていたのですが)。しかし、それでもこの「7つの習慣」は一読に値します。自分も何度か再読しています。

さて、フランクリン・プランナーの使い方ですが、並に使うと極々普通のシステム手帳とかわりがありません。
どうすればいいのか、と言われると、やはり「価値観」「目標」を作っていき、そこで初めて「大きな石(目標、価値観)を当てはめて、その隙間に小さい石(日常)を差し込む」ということが妥当なのでしょう。
一番厄介なのは、この目標や価値観をどのように作っていくか、が大変なのですが、色々と方法はあるかもしれません。かくいう自分も試行錯誤の真っ最中ですので。まず、参考になった本を色々と取り上げていこうかと。

スイッチ・オン!~あなたの生きかた切り換え術~
ケヴィン・W・マッカーシー 岸本 紀子
扶桑社 (2004/03/18)
売り上げランキング: 63,220
通常4~6週間以内に発送
おすすめ度の平均: 5
5 自分の方向性が見えてくる本

価値観に近い目標を構築するために悩んでいたところ、この本を読んだのだけれど・・・うーむ、確かに参考にはなった。スターター・キットにも書かれている目標の作り方をより具体的に強化したもの、と捕らえていいかもしれない。
年一回、見直すためにはちょうどいいノウハウ集だと思う。小説ですが。
それよりも判りやすいものを最近、別ルートで知りました。正直、「価値観」「目標」を作り上げることが難しいと感じているのであれば、この本のある章を読んでいただければ、すんなりいくと思います。

コーチングの技術―上司と部下の人間学
菅原 裕子
講談社 (2003/03)
売り上げランキング: 15,302
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4.43
4 目標はぐ・た・い・て・き・に
4 様々な状況で活用可能な指導術だと思いました
4 手広く書かれているが……

この本は、仕事柄アルバイトのコーチングとかで頭を抱えていたときに読んでいましたが、最後の章、「セルフ・コーチングのすすめ」に、価値観や目標を導くための「セルフ・コーチング」の方法を書いています。

やり方は、スターター・キットやスイッチ・オン!と変わりません。

が、目標を定めて少なからずうまく行かなかった人などはこの本をオススメします、セルフ・コーチングのメソッドと、「ぐ・た・い・て・き」(具体的な目標、達成可能であるか、目標に意欲的になれるか、目標が定量化できるか、プロセスを記録できるか)な目標の立て方と、うまくいかない時の「自らに施す」コーチングについて書かれています。非常に参考になりました。
自分としてもコケかけていた目標を見直し、仕事とのアライメントをとり、高すぎる目標を分割し、ものによっては延期する一方、手帳にその日の行動を書く。ということで、立て直している最中です。是非にオススメしたい本ですね。

さて、「価値観」「目標」を定めて、あとは具体的にどう使っていくのか・・という場合には、下の本も参考になるのではないかと思います。

フランクリン・システム
サイビズ編集部
サイビズ (1995/12)
売り上げランキング: 35,650
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4
5 理想のシステム! 愛用の手帳で実践します!
4 フランクリン・システムを使い込むためのノウハウ集
4 フランクリンプランナーの概要を知るのに最適

フランクリン・システム時代で、なおかつWindows3.1時代と、今となっては古いところもありますし、リフィールも最新のものではありません。しかし、具体的なノウハウ、ナレッジという点では使えるのではないかと思います。

ふぅー・・・さて、本の紹介だけで終わっていきましたけれど、具体的に自分の悪戦苦闘を書いていこうと思いますので、これからが本番なのですが、続きはまた改めて書きたいと思います。はい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

January 11, 2005

フランクリン・プランナーを使ってみる(そのニ)。実際の購入まで。

えーっと、前回までの続きから。
フランクリン・プランナーのことを知ってから、そのコンセプトだけを抽出してみた(つもりだったのだ、当時は)自家製のA5サイズの手帳であれこれと動かしだしたのが一昨年の秋。三ヶ月ぐらいで体裁をなんとか決める一方、もう一つのことも試してみようと実行に移した。つまり「自分の担当する業務を管理する」ということだった。
ちょうどいい感じで、ほぼ似たような業務が相次いで発生したので、これ幸いと以下の方法を選択した。

Plan1. IndySoftが開発しているTreeMemoを使って業務の進捗、日報、検討事項を列記していく。それを手帳へ落とし込んでいく。

Plan2.とにもかくにも手帳で管理する。日単位で内容が飛んでいかないようにある程度固めて、検討などのメモも残す。

結果的には業務別のトラブルが双方に発生したものの、Plan2.が妥当だ。という感触を得た。これは、紙に書くという行為そのものが脳裏に刻み込まれる(後で医療系に詳しい人に聞くと、ペンを持って腕の筋肉を使い、自分の字という画一されていないパターンのイメージ画像と、その文章や絵とかがより深く記憶されるんじゃないか、と言われたがこれについてはどうだろうか?)ことがわかった。Plan1.も方法としては悪くないが、ネックなのが、PDAでも持ち歩かない限り「いつでも、どこでも」検討はできないし、複数の業務が並列して走った場合の優先順位を決めるのが中々に難しいというのがあったのだ。

そして、一昨年の年末にアレコレと考えていたのは、この自分のスランプはどこから来るのか――ということだった。その時の結論は、自分の仕事に対するイメージが欠落しているため、その場しのぎの対応に終始してしまって、消耗しているんじゃないか。そもそも自分のする仕事とはなんだろうか。良い仕事とは何だろうか・・・。
そういう疑問を思いつつ、大型書店に自分の趣味、職種以外の雑誌を手に取ったとき、興味深い本が紹介されていた。手にとったのはデザイン関係の月刊誌だった。そこには、デザインを行ううえでの理想的な環境。ということが書かれており、ここでは立地やオフィスの内装という側面だけではなく、職場の雰囲気ということにも言及されていたのだが、とにもかくにも下の本だ。

自分の仕事をつくる
自分の仕事をつくる
posted with amazlet at 05.01.10
西村 佳哲
晶文社 (2003/10/01)
売り上げランキング: 1,720
通常24時間以内に発送

「自分の仕事」ということに対して明確なイメージがなければ、手帳などの方法論に終始していても、何にもならない。「TQ」で繰り返し述べられていたように、ゴールがあってはじめてそれに至るルートを決定し、ルートをどう歩くかを検討しなければならないのだ。
上記の本は、様々な職種の人々に対する仕事に対するスタンスをインタビューしており、もしモノを作り出す職業についた人で「自分の仕事とは何だろう」と思ったとき、手にとって読むことをオススメしたい。そこには良い仕事をする上で重要なもの、スタンスや環境(それは働く場所だけではない)なども言及されており、非常にためになった。
特に一番示唆にとんだのは「貴方は会社に仕事を貰いにいくのか、それとも自分の才能を売りに行くのか(大意)」というくだりであり、どういうスタンスでモノ作りに携わらなければいけないのか、ということを考えさせられた本だった。今でもタマに目を通すことがある。

・・・・・・ともかく、仕事に対するスタンスを定め、東急ハンズで手に入れたフランクリン・プランナーのパンフレットなどを元に、仕事に重点を置いたスケジュール管理が動き出したのが去年の初頭。順調に行っていたはずだが、春先に発生した私事での問題にこれっぽっち足りとて役に立たなかったことを思い知らされた。
仕事の急がしさにかまけていて、家族の重要なトラブルに気がつかず、気がついたときにはすべてが手遅れだった。家族の者を失い、思い知ったのは自分の浅はかさであり、これからはすべて自分が決めなければならないという眩暈しかねない状況だった。
それでもそれからの怒涛の一週間、手帳を片手に「優先順位を決めろ」と心で言い聞かせて、タスク欄にあれこれと段取りを書いてあれこれと手配をしてなんとか乗り切れたことは確かであり(無論その前に友人たちや親族のサポートがあったからなのだが)、タスクという考えが自分にあっていることを確認した。

すべてがひと段落して、ポッカリ空いた時間に手帳・・・・・・ひいては自分のやろうとしていることをもう一度考えてみようと思ったことを思い出す。ハンズに再度行って、以下の本を買ってきた。

人生は手帳で変わる―第4世代手帳フランクリン・プランナーを使いこなす
フランクリンコヴィージャパン
キングベアー出版 (2002/07)
売り上げランキング: 4,215
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 3.88
5 フランクリン・プランナーの使い方を知るには最適
4 とうとうプランナー生活に
3 すごいとおもいます。

フランクリン・プランナーの使い方について纏めた本で、正直言えばフランクリン・コヴィー社のパンフレットに書かれていることの焼き直しでしかない。もし、フランクリン・プランナーについて知りたければ「7つの習慣」よりは、「TQ」から入ればいいし、運用にあたっての手引きみたいなものだと思う。

なんだかんだで、仕事も私事も平穏になってきたときに友人にアレコレと自分のお手製手帳やフランクリン・プランナーのことを話するときがあり、友人がそそくさとコンパクト(バイブル)サイズのスターター・パック(フランクリン・プランナーのバインダー、リフィール、ダイアリーが一まとめに入っており、お徳です)を購入してしまったのを見たりする一方、結局は仕事だけじゃなくて私事も管制しなきゃ駄目だ。という(今更の)結論に至った自分は、フランクリン・プランナー購入を本格的に考えることにした。

サイズは・・・・・・日本でシステム手帳と言えば極々ノーマルなコンパクト(バイブル)サイズにしようかと思ったが、自分はあれこれと手帳に走り書きをするタイプだし、プランナーの手帳罫線が狭いのがネックだったので、できる限り大きいものを。というわけでクラシック・サイズへ。これがB5サイズノートPCばりに大きいので閉口してしまったが、否応なし。案の定、今、日本のフランクリン・コヴィー社のクラシック・サイズに対する対応の悪さにさらに閉口してしまっているのだが、これについては後で纏めたいなぁ。

ともかくそんなわけで、昨年の年の瀬にハンズのポイントカードのサービスもあったのでいい機会だというわけでクラシック・サイズを購入しました・・・。というわけで長い導入部だわ、堅苦しいこと書いているわで申し訳ないですが、次回からはもう少しオキラクにまとめていこうと思っています。
(実はPCのトラブルでこの文章、書き直す羽目になり、もう書きなぐり状態に近い状態だったりします。適時直していこうと思っています・・・)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

January 10, 2005

フランクリン・プランナーを使ってみる(その一)。存在を知るまで。

フランクリン・プランナーというのをご存知だろうか?
フランクリン・コヴィー社が売り出している手帳で、アメリカでは250万人が使っているとかいないとか。まぁ、ともかく海の向こうじゃあ結構メジャーな手帳らしい。
このカテゴリーはヘッポコな技術者がいかにしてフランクリン・プランナーと出会い、悪戦苦闘するかを纏めていこうかと思っていたりするので、以後よろしく(苦笑)。

まず手始めに現状までをかるーく書いていこうかと。

破綻の兆しがあったのは一昨年にまでさかのぼる。
一昨年の東京での研修から戻ってくると、初めての仕事が待っていたのだ。それも半端ではなく難しいほどの規模で。以前にもやったことがある仕事の複合系ではあったのだけれど、 (いつだってそういうものだが)営業が持ち込む話は厄介なことにコストは厳しく、要求するハードルは高く、 多種多様な機能を求めるかわりに簡単な操作を求め、カスタマイズ性を求める一方でカスタマイズにかかる経費を削減しろというわけで(つまり汎用性を維持しろというわけで)、 頭を抱えてしまった。
あげくにその頃の自分は、簡単に言えばスランプ状態でやること成すことやる気は起きないわ、やっても中途半端だわ、もっぱらの顧客となる相手達の独特の悪癖にしてやられてやる気を失っていた。要するに集中力を欠いていたし、情熱も見失っていた。いままではその場つなぎで乗り切っていたけれど、会社でのポジションがそれを赦さず、おまけに自分には方法論が欠いていた。
まことに頭が痛いことは、自分の身体が一つだというのに押し寄せてくる仕事の話は一つだけではないことだった。おまけに主担当業務が二つ押し寄せてくるのは目に見えていた(し、最終的にはもう一つ増えた)。いままでは運良く、自分が一つの業務にだけ専念できていたが、どうも今のポジションではそれが難しくなる(事実、現在そうなりつつある)ことを予想できた。

これじゃあ、いかん。せめて自分で自分の環境、意識、時間をコントロールしなきゃならない。その時点では打ち合わせなどで使用するのはA5のバインダーで、業務関係のことはPCにインストールしているTreeMemo(いいフリーソフトです。今でも使っていますが)に、 まとめていたが、これでは出先や自宅でスケジュール・チェックが出来ない。日付の管理が視覚的に把握できないし、するためのExcelファイルだってあることはあるが、バカバカしいことにオーダーから自分が作ったコンセプトも肥大化して、今では使えようのない業務管理ファイルとなってしまった(教訓 1.コンセプトが優れていてもユーザーはそれに満足しない)。

ネットで繋いで、Amazonなどを探していて、ようやく一冊の本にめぐり合った。運がいいことに、最初でいきなりのヒットだったと思う。それは下の本だった。

TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究
ハイラム・W. スミス Hyrum W. Smith 黄木 信 ジェームス スキナー
キングベアー出版 (1999/01)
売り上げランキング: 3,554
通常24時間以内に発送


手に入れて読むと目から鱗だったりして、何度も再読した。この本で語られているのは結局のところ時間に管理させられている現状をなんとかしないかぎり心の平穏は訪れないし、だらだらと目先の安穏さにかまけていてしまうと本当に大切なことを見失ってしまうことを教えてくれた。結局いい仕事というのは、自らが自信をもって作り出したりすることが出来たときに発生するわけで、それが出来ない場合・・・どのような結果になるかは言うまでも無かった。

よくよく読むとフランクリン・プランナーのことが書いてあり、ネットで調べてみると札幌では東急ハンズに置いてあるというので早速見に行った。
バイブルサイズとクラシックサイズ(コンパクトもあるが、これは最初から眼中になし)があり、確かに申し分なし・・・だが、いかんせん価格が高い。書く内容などを考えればクラシックサイズが妥当だと思ったが、クラシック向けの日本語版一年間のダイアリイなどが入った便利なスターターキットが当事無かった(と思う)ので、買い揃えるとよけいに高額になるのと、不安になってのと、自分で言うのもなんだが、ものぐさな自分が買って数ヶ月で断念しました。というのでは洒落にならない。
カフェでしばらく検討し、TQを読み直した結果、ちょっと予定を変更することにした。現在使っているA5ファイルを活用しよう。すくなくともコンセプトを見て、自己流でなんとかいけるはずだ。A5無地のバインダー用紙であればそんなに高額なものにはならない。そう言う決断を下して、A5ファイルのまま続行することを決意した。ExcelでA5サイズ用にフランクリン・プランナーのデイリーに模した形で枠を作り、日単位のページを作成する一方で、月単位カレンダーも作成した。

TQの内容を取り入れて、月単位のページには、左側にToDoリスト、右側にその月カレンダーがある。ToDoリストを埋める一方で、日単位のページ、こちらは左側に日単位のToDoリスト(そこにはチェックボックスと、重要度、業務の内容を書く。重要度をA(最優先)、B(Aより下、できるだけやったほうがいいもの)、C(時間があればやろう)。
そんな感じで作りあげたのだが・・・ところが、これが一部で上手くいったようで、上手くいかないことになる・・・のだけれど、以下次号。

| | Comments (0) | TrackBack (0)