February 19, 2006

「ナイト・オブ・ザ・スカイ」

この写真を見る
イギリスのファーンバラで行われていた航空ショーで、フランスの戦闘機ミラージュ2000が忽然と姿を消す。その時、パトロール中だった、フランス空軍のパイロット、アントワーヌ・マルシェリ大尉とセバスチャン・ヴァロワ大尉は、すぐさま捜索を開始し、A340旅客機の真下に隠れて飛行していたミラージュ 2000を発見。その後3機が入り乱れてのドッグ・ファイトが開始されるが、そんな中、司令部からミラージュ2000追跡の中止命令が入る!?

「ナイト・オブ・ザ・スカイ」公開初日に見てきました。→[公式サイト]
と、まぁ上のは映画紹介のところからもってきた宣伝文ですが、「ファーンバラ」はないよなぁ・・・ファーンボローと書いてくれればいいものを。
しかし、空軍向けの配備が遅れているというもののラファールの配備が進んでいるこのご時世にミラージュ2000だっていうのがすごい。航空自衛隊で言えば、F-4をメインにすえた映画(おお、それはそれで見てみたいかも)を今作るようなものだとは思うが。

話の筋は至ってシンプル。っていうか四の五の考えずに「デルタ翼サイコー!」と心で念じてみればそれでOK(w
映像は確かに綺麗ではある。特に感心したのはアメリカ映画とはまた違うそのカット割だろう。「トップガン」以降もそうだが、アメリカ映画でこの手の戦闘機が飛び回るシーンとは若干雰囲気が異なっていて、時折見せる雲を対比させたシーン(例えば、ミラージュ、地表、そして高度の低い薄い雲をフレーム内で納めたまま、ミラージュのループシーンを見せる、雲とヴェイパー・トレイルを対比させるなど)はハッとするほど美しい。

まぁ、しかし、それまでといったらそれまでなんだが(w あと無意味なお色気シーンもありますので、そこらへんは苦笑してみておりました。

しかしあれだなー。と映画を見終わったあと、こういう話、航空自衛隊だと「ベストガイ」で懲りたのか(wあんまりないなー。「今日も我大空にあり」はいい作品だったのだが。今なら自衛隊も協力的だから、戦競などを舞台にした作品で、F-15DJ(教導団)、F-15、F-2、F-4入り乱れての作品とか持ちかけたらOKしてくれるんじゃないだろうか(w 

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February 05, 2006

オリバー・ツイスト

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時は19世紀のロンドン。孤児であるオリバー・ツイストは休貧院で育てられるがある日、空腹に耐えかねた子供たちを代表して「おかわり」と言ってしまったばっかりにすったもんだの上、放り出されるはめに。放り出された先の仕打ちに耐えかねて、七日かけてロンドンへたどり着き、ある少年と出会う。その少年は・・・。

ディケンズである。19世紀の倫敦(ロンドン)である。あの陰鬱とした石炭の煙に満ちた虚飾と貧困の時代。あの時代は実に興味深い。シャーロック・ホームズ(英国版ドラマ)であの時代の雰囲気にハマり、「切り裂きジャック」事件を興味深く読で、スチーム・パンクも好きで、あの頃の倫敦の生活史まで読んだことのある自分としては、「エマ」の、あの、いくら上流階級じゃない中流の、元家庭教師(ガヴァネス)のオール・ワークスなメイドでも、そりゃ恵まれているだろう、といいたくなる暮らしが倫敦ではあったという事実を知っているので、オリバーが暮らした街の光景の鮮やかさに感嘆しながら物語に堪能してしまった。
(別サイトで書きかけではあるが妙なものも書いているぐらいなので)

ストーリー自体は古典ともいえるディケンズの小説なので、話の筋ぐらいは知っているかもしれない。なので説明はバッサリはしょる。多分に感動的とか、刺激的とか、手に汗握る。という類の話ではないので、そういうものを期待してはいけない。しかし、映画館で見るとこれは複雑な話だなぁと自らを振り返っておもってしまうのだ。

オリバーを世話をするフェイギンの最後のくだりはあまりにも隠喩に満ちている。ディケンズらしい、と言えばそうなのだが。しかし自分が読んだのは何時のころだったか、はて・・・。

ともかく、DVDで見るよりは映画館でじっくりと味わってみたほうがいい。出来れば一人で。面白さとは対極にある映画だが、見る価値はあると思う。

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January 04, 2006

「ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人と呼ばれた男」

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工場で作られた7.62mmの弾丸が木箱に詰められ、港から海を渡り、アフリカの某国へたどり着き、これまた現地のゲリラとおぼしき連中の手に渡り、マガジンにこめられ、そして少年の頭へとたどり着く・・・というオープニングで幕が上がる映画。

主人公はロシア系移民としてアメリカの底辺にいるが、ある日マフィアの抗争に出くわし、武器取引の道を切り開いていく。最初はイスラエル製サブマシンガンを売りさばくだけで、武器商人からも相手にされない。だが、彼の才覚は目覚しく、アフリカ、アフガンと武器密売で財を成していく・・・が、その途中で共に商売を始めた弟は麻薬に逃避し、厚生施設送りとなってしまうが。
初恋の女性にアレコレと手を回して結婚まで漕ぎ付け(当然自分の商売は明かさない)、冷戦終結によるマーケット拡大にいち早く乗り、 "事業"を拡張していく・・・主人公。彼を狙うインターポールの捜査官もいるのだが、あくまで合法的に処理を進めていく主人公を捕まえきれない。というのがストーリーの前半部分。

半ば自嘲的に軍オタとか書いている自分としては観る前から果てしもなく陰惨かつ陰鬱かつどうしようもない結末になるだろうと思っていたが案の定そうだった。
しかし、観なきゃなるまいし、観ておいて損はないと思ったし、事実観ても納得している。これがドキュメンタリーなら目も当てられないが、映画という一線があることでまだ観れる形となっているというべきか。観てみるべきの映画です。観終わったあと、どっと疲れるとは思いますが。

作中で出てくるカラシニコフAK47はコピーも多い。アフリカでは作中でも言われているように恐ろしいほど安い金額で手に入る。日本円で500円とかいう話も読んだことがある。中国産のものなら66ドルらしい。まぁ、これでも高いほうだろう。フィリピンあたりなら米軍のM-16で3万円程度という話も聞いたことがある。(ちなみに日本の陸自で使われている89式小銃で33万円。べらぼうに高いと思われるが、日本国内のみだから生産数によるコスト軽減が発生しないため)

では武器商人は悪徳な奴なのか。いや、そうではあるまい。結局のところ、その影響は微々たるもので、どっちにしたってアフリカや中東、中央アジア、ヘタすれば東南アジアでも虐殺や民族浄化や宗教紛争は発生するし、しているのが実情だ。小火器が圧制者の手にわたるのか、抵抗者の手に渡るのか、もしくはテロリストの手にわたるのかの違いだけだ。

武器商人の商談が成立するということは政治的、経済的対立が発生し、なおかつ武器を購入するだけの財力が発生するということで、その裏には作中でも語られるように国連常任理事国の国々の思惑があったりする(だって、利益がないなら金が生まれないし、武器も購入できないでしょう?)。

たとえば、あまり日本のマスコミでは報じられることが小さい、一昨年から続く過去にないジェノサイド、その犠牲者数30万人!?とかも言われるスーダン・ダルフール問題の裏ではどうも石油利権があって中国がくらいつき、中国市場をマーケットにしたいフランス(TGVやら軍需産業やら色々と売りたいものがあるので)はこれの尻馬に乗っており、イラク問題でそれどころではないアメリカはダンマリというか及び腰であり、日本はこともあろうに当事者であり虐殺を行っているスーダン政府に対する凍結していたODAの解除を行うことを考えていたようだ。気になって外務省のスーダン概況を見る限り行われてはいないようでホッとしたが。

溜息が出るが、これも世界の現実の一つだったりするのだ。

そして、こういう国々で武装解除を行うというのがどれだけ厄介かもわかるだろう。もう、有体に言えば理想論や建前ではなく現金ちらつかせ、頬を殴り飛ばしてでも取り上げる気構えとコミットメントする勇気が必要になる。とはいえ、そんなことをしたところで利益が出るわけでもないから、あまりやる気にならないのが常任理事国や先進国の本音ではあるのだが。
というわけで参考まで以前取り上げた本を。

武装解除 -紛争屋が見た世界
武装解除  -紛争屋が見た世界伊勢崎 賢治

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December 11, 2005

「七人のマッハ!!!!!!!」

お莫迦な邦題はともかく、原題は「Born to Fight」。→[公式サイト]

特別警察・特殊部隊の隊員であるデューは、囮操作の最中、組織のボスを捕らえるものの上司を失ってしまう。
傷心の中、妹がスポーツ選手達と共に国境付近の村へ慰問に行くというので半ば無理やり付き添うことにする。
穏やかな村人たちとのふれあいの中、鳴り響く銃声。テロリストの集団が、デューが捕らえた組織のボスの解放を求めて村を制圧してしまう。 バタバタと倒れていく村人。その最中、デューはテロリストが核ミサイルを首都へ向けていることを知る。 彼はテロリストたちに対抗することを決めるのだが・・・。

と、ストーリーを書いたが、ストーリーなんて気にしてはいけません。最初から最後まで、「マッハ」と同様に、

  • アクションシーンにCGなんて使いません!
  • アクションシーンにワイヤーアクションなんてものは使いません!
  • アクションシーンにスタントなんてもってのほかです!

つー、限りなく本気(マジ)度の高いアクションシーンを心行くまで堪能するのが一番です。おいおい、 誰か死んでんじゃねーか!?っていうぐらい無謀なアクションシーンに驚き、 心ゆくまで身体能力だけで見せてくれる肉弾格闘戦を堪能するのが一番です。それとタイ風二挺拳銃とか(笑)

いや、まぁ、面白かったです。はい。

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「大停電の夜に」

「大停電の夜に」を見てきました。→[公式サイト]

NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)では毎年、クリスマスイブになると、全世界の子供のためにサンタとトナカイをレーダーで追跡し、 それを後悔するというイベントを行っている。そのイベントが行われようとする最中、謎の人工衛星から落下した破片が日本・ 首都圏の発電所を直撃して、東京を大停電にしてしまう。そして、そのクリスマスの夜には様々な事情を抱えた男女がおり、 不思議な出会いと出来事を織り成すこととなる・・・。

数年前のNY大停電をモチーフに、非日常の中のクリスマスで行われる男女のやり取りというシチュエーション。
というわけで、ビル・エヴァンスの「My Foolith Hearts」に乗せて奏でられる複数のエピソードが次々と集約し、重なり、 違う展開を見せる。

正直、惜しい。あえて12人の男女にフォーカスしているので致し方ないのだが、 脚本だってもう少し練りこんだりしていれば傑作になるだろうに、それぞれの結末があまりにも淡々としていて何なのだ。まぁ、 それも一つの味なのではあるが・・・。

蝋燭の明かり、ジャズ(ビル・エヴァンス好きとか)、俳優の誰かが好みなら面白い映画です(ちょっと惜しいですが)。 個人的には結構お茶目な蝋燭屋の田畑智子(上の画像で豊川悦司の横にやりますが)が、好みではあります(笑)。

 

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October 30, 2005

「ZガンダムⅡ恋人たち」見てきました。

公式サイト→

もうね、AmazonのDVDレビューで散々なことを書かれていてもOKなわけですよ。旧作部分が入ってる? んなの、(ファースト)劇場版ガンダムだってそーだったんだから、ガタガタいっちゃいけません。まぁ、エイジングとはいってても時間の差はいかんともしがたい。というのはあるけれど、案の定、第二部の今回の後半あたりから新作シーンが増えてきた。この調子でいっちゃってくださいな。30過ぎの金を使うことに躊躇いがないガンオタがターゲット?いいでしょう。乗せられましょう。20年前、Zに魂を吸われた者達がなにを恐れることがあろうか。さぁ、そのドロドロ模様を見せてもらおうじゃないか!

とか、なんとか思ってシートに座って1時間とちょっと。

キリマンジャロは端折る気か!なるほど、それならフォウのあのショッキングなシーン(あいかわらずやってくれるな、富野監督とか呟いたのは自分だけだろうか)も納得がいく。しかし、演出とか話が上手いなぁ。旧作のシーンを上手く繋いで物語を再構成してみせる手際はさすが。大体ステレオタイプの敵も描かず(ウッダー大尉、いい指揮官じゃないか・・・)ティターンズの内部での蹉跌なども描いていたりしている。

話として、中盤で盛り上がる波、というのがあまりないところであって、ファーストでのオデッサ~黒い三連星のあたりみたいな敵がジェリドじゃ今いちパッとしない。ヤザンもいい味だしてんだけどなー。やっぱり思いのほか重点が置かれているのは女性陣で、パイロットスーツの胸をはだけたエマ、ファとか、前半のフォウや後半でのサラといった女性にフォーカスが当てられたのはサブタイトルの「恋人たち」っていうタイトルからして当然のことか。

新作画像はMS、艦船が対比するところは意識して新作がインサートされている。監督のインタビューも今読むと案の定、大きさの対比の為だというのだけれど、感じいってください(笑)>これから見る人。

さて、第三部のサブタイトル「星の鼓動は愛」というわけでSF小説ネタから離れたわけだけど、どうあの暗澹たるZのラストをハッピーエンドに変換してみせてくれるのか、新約を見せてもらうじゃないか。20年前、思春期真っ只中の自分のようなアニオタ予備軍にああも洒落にならないラストを見せてくれた監督の20年後の突破っぷりに期待しよう。自分としては、この状況下でも決して自閉しないで世界と対峙していくことを選び続けるカミーユの演出がすべての根幹だという監督のインタビューに大きく頷いてしまっているのだけれどね。

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October 10, 2005

「ステルス」見てみました。

公式サイト

まぁ、そのなんていうかですね。予告編を何度か劇場で見たわけですよ。
カッコワルイ戦闘機が飛んでいるわけですよ、ステルスというにはレーダー波とか結構反射しそうなデザインで。
物語もなんちゅーか、そこはかとなく漂うB級映画な匂いが・・・。それでも見に行く自分も自分で直前まで「やっぱり、シン・ シティにしようかなぁ」とか思ったけれど、初志貫徹、見に行きましたが・・・。

やめときゃよかった。.....orz.

あれか、アメリカ人、いつまでたってもコンピューターに自我が目覚めるきっかけは雷か!?、「ショート・サーキット」はおろか、 フランケン・シュタインからも進化してないな! つーか、もっと考えろよ!
これを見るなら、マクロス・プラスと戦闘妖精・雪風を一気に見ればこと足りるんだが、 それを見たアメリカ人が(それもハリウッド風味でコテコテと)作るとこうなります。という出来でしたな。っていうか、あの飛行機、 航続距離ってば一体何kmあるんだろうか・・・。そして露骨なまでにパート2も考えてますよーってな引きだわ、どうしろっていうんだろうか。 大体、あの北朝鮮ってば一体どこよとか・・・・。

まぁ、B級だと思ったら案の定B級モノでした、というオチでした。DVD落ちを待つほどでもありません、はい。

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August 16, 2005

「ヒトラー最後の12日間」を見る。

さて、見てきました。「ヒトラー最後の12日間」。まんまストーリーはタイトル読んで字のごとく。ヨーロッパでのWW2末期、ベルリンの戦い(ベルリン包囲戦)でのヒトラーの死までを描いているのですが、いやぁ、長かった。2時間30分だもの!

「そりゃすごい。でもあれだよね、正直見やすい映画じゃないよね」

そうだね。ベルリンの戦いにいたるまでどういう状況かを説明してないんだ。まぁ、向こうにしてみれば一般常識だろ?ってのがあるんだけどね。せめて見るなら、 こことか、 ここを見て調べておかないと。かくいう自分もベルリンの戦いは小林源文先生の作品とか、WW2の戦史で通り一遍を読んだだけだから、誰が誰だかわからなくて最初呆然としてました。邦訳に誰がだれかクレジットを入れてほしかった・・・エンドクレジットで教えられても、あの太っちょがゲーリンクかよ!?とか(いや、言われてみればその通りなのだが)さっぱりで・・・。

「話としては陰鬱だった?」

愉快なものにはなりそうもないよね。まぁ、手当たり次第に民間人を処刑するSS(武装親衛隊)の移動軍事法廷とか、オーデル河渡られて目と鼻の先までソ連軍が来ているにもかかわらず市民を避難させなかったせいで、民間人に多数の犠牲者を出しているとか、もう陰鬱となるような物語ばかり。で、その一方では隔絶した世界でもある地下防空壕での物語が語られる、というわけで面白かったよ、色々な意味で。
ヒトラーとエヴァ・ブラウンの自殺のあと、残された将軍たちが一斉にタバコを吸い始めたり・・・結構びっくりしたのは、物語の視点である女性秘書ら女性陣が結構タバコ吸うあたり。最初は部屋で、とか攻勢が一休みしたあたり外に出て、だったのが仕舞には発電室で・・・って高校生か、キミたちはとか(禁煙菜食主義者のヒトラーのせいか地下防空壕は基本的には禁煙でした)。
あと、あまりイメージが沸いてなかったエヴァ・ブラウンとかね。面白かった。

「と、いうと?」

『総統』ではないアドルフ・ヒトラーという個人を彼女は愛していたんだ。それをちゃんと映画では描いている。それまで色々な本を読んで彼女のことを知っていたが今いちイメージが固まっていなかったけれどね、今回の映画で固まった。あと、シュペーア。建設家にして軍需大臣として辣腕を振るった彼は理性的な紳士の役どころだよね。なんだかネットで調べたら、最近そうではなくてやっぱりユダヤ人ホロコーストに関与してたんじゃないかって言われているらしいけれど。
あと、かなりの人々が極々最近まで存命していたのは知らなかった。ギュンシュってヒトラーの運転手で、彼がヒトラー夫婦の死体を荼毘というか火葬にしてしまうのだけれど、2003年まで存命だとは知らなかった。あと、地下壕から脱出する部隊を率いてたモーンケ将軍も2001年までとはね。歴史はすぐそばにあるんだ。
それから・・・。

「それから?」

まぁ、なんだか映画を見ているとドイツ人のアンビバレンツな戦争の直視を見ているようでちょっと気になったのさ。ドイツの歴史を見たり戦後補償の云々の話を聞かさせる度に感じる違和感があるんだ。
ドイツにとって、アドルフ・ヒトラーは災厄だった。ユダヤ人のホロコーストもあった。それはナチスがしでかしたこと。という認識だけれどね。

「ちがうのかい?」

ナチスはその発生当初から独裁ではなかったんだ。詳しくは、 ここを読んでほしいけれど、合法的に選挙と連立で政権を取得した。無論その影にはドイツ人のWW1での鬱積として思いがあったせいでもある。ワイマール政権下(ヴェルサイユ条約下)でのドイツ人たちの閉塞感がヒトラーという偶像を選んだ。つまり、ある日突然ナチスが発生したわけでもないし、クーデターで政権を奪取したわけでもない。極めて合法的な政権であり、その点ではドイツ人全員が等しく罪の意識を感じているのだろうか。という疑問がある。何かというと「ナチスが・・・」というが、おいおいナチスに公的な権力を与える一因はどこにあるんだろうか、とね。

「ああ、つまり悪いのはナチスでありドイツ人でありませんよ、って意見には完全には首肯できないと?」

そうなのだろうか、そうではないかもしれないしね。ただ釈然としない気持ちがあるのは事実だよ。
WW2の発生理由にはWW1のヴェルサイユ条約が遠因ではあった。ドイツ人の根底に流れる頑固一徹さも原因だったと思う(げんにドイツ人はヒトラーを最後の最後まで見捨ててはいない)。大体ラインラント進駐の時に英仏が強権に出ていればヨーロッパは違う姿だったかもしれない、もしくはもっと違う有様だったかもね。
そして、ベルリンの戦いの後に出来たことを考えると(省略するけれど)、歴史のどうしようもなさを感じてしまう。
そんなことで8/15にこれを見るのは中々歴史の皮肉とかを感じさせたなぁ。いい作品でしたよ。

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July 10, 2005

「宇宙戦争」を見る。

宇宙戦争」を見る。

ストーリーの概略は、もう古典なSFなので詳しく説明しなくてもいいだろうと思う。
地中深く潜んでいた"トライポッド"が現れて市民を襲う。特殊なシールドがあり、軍隊も太刀打ちできない。
トム・クルーズ演じる、どうやら結構自己中+子供との距離感を感じている主人公は、離婚した元奥さんから預けられた二人の子供を抱えて、 元奥さんがいるボストンまで必死の逃避行を続けるのだが・・・。

面白かった。
途中で「ああこれはSFとしてみるのではなく、恐怖映画としてみよう」と頭のスイッチを入替えると、 途端にわかりやすいもの(受け入れやすいもの)となった。であればストーリーのチープさなんてそんなにも気にはならない。 チープという言い方も失礼だが、元々がH.G.ウェルズ作品なのだ。野暮ってものだろう。
恐怖(パニック)映画だとしてみれば、そのための環境作りというかお膳立ては十分にしてある。日常からの乖離していく恐怖の光景。 闇夜に浮かびだされるトライポッド。丘の稜線に展開する軍の背後に逃げ惑う市民の姿・・・・。なかなかのものだったと思う。 それでも9.11の恐怖はあちこちにあるのだろう。

それまではあまり演技が上手い役者だとは認識してなかったトム・クルーズだが、 この作品では父親として息子や娘に接したいが接する方法がわからない。自分のエゴを優先してしまっている。 という姿からスタートして次第に不器用でも愛を示していく、そして守っていく。という姿を演じていて、正直感心した。

で、ここからは薄い軍オタとしてのヨタ話。
ID4とかでもそうだが、「最強の国がこの有様・・・」とあるが、はてアメリカ陸軍の展開ってどうなっているんだっけ。 と思ってみてみた→
なるほど、デジタル師団で有名な第4歩兵師団にしてもテキサス州で、重装備の師団はヨーロッパに展開しているのか。あと、 基本的に国内防衛は州軍だしなぁ。
あと、日本の大阪で倒したという話だが、おそらく肉薄攻撃ではないだろうかと脳裏によぎったりしたのは内緒(苦笑)

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June 16, 2005

「機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者」2回目見てきました。

 「機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者」2回目、 見ましたw

同じ映画を見に行く気になるなんて、「宇宙戦士ガンダム3」以来だよ! エヴァでも、踊るでも、プライベートライアンでも、ブラックホーク・ ダウンでも無かったのに!
どうしてかっていうと・・・話は先週にさかのぼって、一緒に上映初日に見たKとの会話から・・・。

「そーいや、ジム・クゥエルが出てるんだよな」 (ティターンズ仕様のジム・カスタムです)

なんだって!?
2chでグリプス2のショットに背中姿があるという書き込みがあったような。覚えてないんだよなぁ。
ジャブロー降下の時にもうラーデッシュもあったなぁ・・・。あれ、アイリッシュなのかなぁ。

友人Kがポツリと言います。

「・・・行くか」

行くしか!(駄目駄目)

と、いう訳で駄目な大人はまたもや駄目大人らしく即断即決即行動ってなわけで映画館へ突撃。
流石に二回目ともなると新作画像の細かいところとか(Mk2五機説なんだけど、あれ、ジム・クゥェルじゃないの?)を見つつ、 ストーリーのピックアップを丹念に追ってみる。

ふと横を見るとアタッシュケースもった30代後半のスーツ姿の結構イケてるサラリーマンが見ているしw ああ、 貴方も一年戦争世代ですか!?w


もうひとつ。


今回のZでは、「新作フィルムじゃないからつまらない」という意見があるが自分はそれには組しない。
職場の後輩もZを見たらしいが「全部新作じゃないからツマンナイですよ」とか言う始末だし、ネットやブログでも「全部新作じゃないからなぁ」 っていう言葉が付きまとう。

確かに新作カットやシーンがなまじクオリティが高すぎる&固まっているために旧作とのギャップを感じるのは事実だが、 どうして旧作をベースにしたのか。そこいらを考えてみてはどうだろうか、とは思うのだがこれいかに。
「ガンダムエース」「Zガンダムエース」でのインタビューなどを拾えばそこらへんはわかるとは思うのだけれど、副題の一つが 「New Translation」=新訳であることを考えれば、「あえて」(そこらへん監督の意図、 製作サイドの体力とか規模の問題もあるのだけれど)旧作シーンを使ったとして考えて2回目を見たのだけれど、MS、 艦艇などのメカ物のシーンはともかくとして、 人物描写に関してはその彩色の鮮やかさをのぞけば以外とTV版も悪くはないなぁというのが実感だったりする。・・・ 例えばクワトロ大尉がグリーン・ノアに侵入するシーン、 結構TV版としては(第1話ということもあるけれど)細かい動きをしているのに気が付いただろうか。 20年前から進歩としてCGの活用が入ってはいるものの、 細かい人物の描写やアクションはあまり進歩とかはないんだなぁと前回感じたことが今回改めてこまごまとしたあたりを見て思ったりもした。 無論、新作シーンで人物描写のシーンがアーガマでの会話シーンぐらいなので、断定はできないのであらかじめ書いておく。
(しかし、アムロとフラウ・コバヤシとの庭園での会話、わざわざ新作シーン起すのかぁと今回改めて見て思ったが、 これも富野監督のいう演技の一環・・・つまり、二人の断絶であり、そのあとフラウが近寄り、「私、アムロともう少し一緒にいたかったな」 といわれつつもアムロは無言でフラウの元を立ち去ってしまうのがアムロの彼女に対する距離感を表している・・・のかどうかはわからないが、 へへーっと思ってみていたりしました)

考えても見れば機動戦士ガンダムの劇場版もI、II、IIIとなるにつれTV版ダイジェスト、新作シーン有り、 完全新作ってな流れになったのだから、今回のZ第一部の集客率の高さから、 第二部は無理としても第三部がどれだけ新作シーンの追加やストーリーの練り直しがあるか、ちょっとは期待してもいいかもしれないとも思う。

今回、TV版の縛り(MS戦が出なきゃならないとか、多かった登場人物とか)を制限してしまうことで、群像劇のZがカミーユという背骨、 そしてクワトロ(シャア)、アムロの相克と協力などのある種、シンプルな話になっていくのではないかと思うのだけれど、そんな中で、 明言されている「カミーユは幸せになる。ハッピーエンドになる」という言葉を信じて、第二部の「恋人達」(Lovers)にも期待しよう。

ついでに言うと、第一部「星を継ぐ者」(J.P.ホーガンの「星を継ぐもの」)第二部「恋人達」( フィリップ・ホセ・ ファーマー)といい90年代以前のSF小説のタイトルが元ネタっぽいのだが、第三部は何になるのだろう。フレデリック・ ブラウンの「発狂する宇宙」(ヤベっ)とか「 天の光はすべて星」 とかになるのだろうか? コロニー・レーザーも出てくるのだろうから、「天空の劫火」(グレッグ・ベア)とかか、もしくはハインラインの 「宇宙の戦士」はベタだろしねぇw。「宇宙の呼び声」とかか。妄想は果てなく続くなぁ。


もうひとつ。
映画が始まる少し前、友人Kがポツリと・・・。

「奥さんも誘ったんだよねぇ」

そうか。

「ややしばらく躊躇ったあとで『結構です』って」

テラワロスwwwって言えばいいのかw それはともかくご愁傷様でした。

「それはそうと、細かいところを見るのに・・・」

3回目も行く気かよ!

 

・・・・・・まぁ、いいかもw

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