March 14, 2006
才能ある高校生が、一人の天才サッカー選手に公園で出会い、いいようにあしらわれる。次の日、クラスに現れたのはその、サッカー選手。ちょっと違うのは、その天才サッカー選手は女の子だということだった・・・。そしてその天才サッカー選手と出会うことで、彼のサッカーに対するセンスは開花していく・・・。
2chの局所で有名だったサッカー小説が大幅改稿の上、出版。「電車男より泣ける」とオビはあるが、泣けるのはきっとよほどのサッカーバカでないと泣けないだろうなぁ。日本代表、ユース代表の選手が実名参加(ちなみに相手国の選手も実名参加)(w。指導者や協会関係者、マスコミなどはちょっと名前を変えているだけでモデルはサッカーに詳しい人なら一発でわかる。
ほぼ同世代だから、この人もきっとあの広島、ドーハ、シャーアラーム、ジョホールバル、ワールドユース、そして雨の宮城とここ十年あまりの日本サッカーの節目を見届けてきたのだろう。サッカー選手にとって何が大切か、そのくだりには自分も同意してしまうぐらいシンパシーを勝手に感じてしまう。
サッカー好きなら読んでみるべし。これは青臭いかもしれないサッカー青春小説であり、そしてサッカー好きなら夢に思う日本代表の姿なのだ。願わくばドイツ大会、作中のような胃の痛いシチュエーションに追い込まれないことを切に願うが(w
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March 04, 2006
本編では侵略会社ゲドー社、<オルクス>の艦長、アバルト・ハウザーと経理部長シモーヌとの仲はわりと早期に花嫁強奪で明らかになったのだけれど、結局本編中はそのまま関係が発展するわけでもなかった。というわけで、番外編では<オルクス>に代わる最新鋭電子戦艦<ルキフェラス>に乗り換えた旧<オルクス>スタッフ達の腕試しをかねた戦いがあったわけだけれど、今回はそんなハウザーとシモーヌの仲を最後まで描ききる作品。
まぁ、予定調和といえば予定調和だとは思うけれど、本編で割愛したエピソードをこうやってある意味救済策として拾い上げるのもそれはそれで一つの方法か。
ARIELも息がながいなぁ。あしかけ15年以上は付き合っている計算になるしなぁ。そんなわけで、次はどんな作品になるのやら・・・。
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February 27, 2006
ただいま本業多忙中、なんだけど。
10代の頃はBOφWYに夢中でした。まぁ、気がつくのが遅くてCD聞き始めたのは「LAST GIG」直前だったんですけど(w。その後まもなくして、恐ろしくとんがったデジタルサウンド引っさげて布袋がアルバムをリリースしたのを覚えています。それが名作シリーズ「GUITARHYTHM」(I)。それから、COMPLEX、二枚組みの「GUITARHYTHM II」、「III」と続いていき、すっかりハマっていきました。この人のロッカーなフリして一転、メランコリックなバラード、フレンチっぽいポップスすら守備範囲という妙なところが大好きでした。間違いなく90年代を代表するギタリストだと思いますよ。
まぁ、自分の中では「III」のライブ版までが大好きで、その後だんだんと離れていくことになるのですが(King & Queenあたりまでだったかなー)。どうしてかと思えばこの自伝を読んでああなるほどと思いましたね。やっぱりロックたるもの破滅的な人生を送らないと気がすまないらしい。あちこちでトラブル三昧だなぁ(w
彼の出自がどうであるとかは語っているものの、BOφWYの解散理由とか、前妻である山下久美子との別れの理由とか、何も語っていない。・・・でもいいんじゃないかと思う。
アーティストは、その腕、声で示すものがファースト・ソースだと思いますので、どちらかというとこの手の本(以前出した「六弦の騎士」はすきなタイトルなんですけど)は、まぁ、そんなものだよね。ぐらいに過去を回想しながら読むぐらいかなぁ。
というわけで、すべての人に向けて。というわけではなくて、あのとき、BOφWYが大好きで、そして布袋のギターサウンドに惚れていた一人のちょっとした回顧話としてエントリしてみました。
#1この本を読んでから、忙しい合間にiPodに入れた「GUITARHYTHM」、特に「III」をきいてます。やっぱり「III」の「LONLY☆WILD」など全曲は大好きなんだな、と思いますよ。
#2それ以外だとシングル「MERRY CHRISTMAS,LONELY HEART」もいいんですが・・・タイトル、間違ってないよな。
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February 11, 2006
A.T.マハンといえば、地政学などでよく出てくるシーパワー(海洋国家)論では必ず触れられる大家。
新約としてかかれた上の本は、出版されるやいなや旧日本海軍海軍では旧海軍兵学校ほぼ全員の生徒分を原書で購入、図書館に置いたとかいうぐらいの本。
今、図書館から借りてきて自分にとってまだ理解しやすい日露戦争についてのくだりを読書中。
日本海軍について特出すべき戦略上の優位はないものの、開戦初頭から決して自らの戦略的位置を把握し、その能力の全力を傾けた点を特に強調している(基本的にはロシア海軍の不誠実、能力を弾劾しているが)。
勉強になるが、ほかのところを読む・・・たとえば米西戦争のくだりなど・・・のは結構厳しいかも。
すべてを読みきってから購入して手元に置いとくかを検討中です、はい。
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January 23, 2006
首都ワルキュア目前まで攻め込まれた魔族たち。防衛にあたる兵士達の士気は崩壊寸前にいたる中、剛士はついに作戦<ヤヌス>を開始するのだが・・・。とはいえ、それらの背後の動きも複雑になっていた・・・。
手に取った方は一様にこう思うのではないかと。
「薄っ!」
いや、ほんと、頼みますよ。こういう盛り上がってきたところで止められるのが一番いただけない。
続きですよ、続き。早いところ頼みますよ~。
というわけで紹介までに。
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まったくもって私事ではあるのだが、今年、ちょっと自分にとって挑戦じみたことをやろうとしている。そういったこともあってタイトルに惹かれて年初に購入した本ではあるのだが、ようやく読んだのでメモとして。
さて、「努力は楽するためにするものだ」と自分は思うのだけれど、そうはいっても上達するためには積み重ねが必要だと思う。どうせ積み重ねが必要なら最短ルートで。と思うのは人情。
とはいえ、周囲を見渡すと一芸に秀でた人は大抵何やらかしてもいい塩梅にいくことはないですか? そういう疑問にこの本は答えてくれました。
手っ取り早くいうと、上達するためのスキーマ(IT系では良く聞くフレーズですが、枠組みとか道筋とかそういう曖昧で複雑な要素を一括りにしたようなものと捕らえてください)があるので、転用がきく。というわけです。
たとえば、Windowsのあるアプリに慣れている人は違うアプリを触っても、さほど?ということにはならないはずです。ヘルプを見る方法も知っているでし、画面をみるだけで曖昧ではあるけれども勘所がわかるはずですから。そういうのが「スキーマ」による把握のようなものだと思ってください。攻殻風にいえば、ゴーストが囁くんですよ(かなりちがう)。
それはそうと、上達するためにははて「上達するとはなんだろう?」という疑問もあるのだけれど、こちらもこれに答えてくれる。
五感を通して入った情報は、生情報のままアイコニックメモリ(感覚記憶)と呼ばれる仮メモリ領域にはいる。ところがこの領域は数百msec.で揮発してしまう難儀な場所で、そこからさらに上位のワーキングメモリ(作動記憶)へと記憶は移される。
このワーキングメモリではチャンク(行動や意識、記憶などの連続体の単位)にして7~9チャンクほど蓄えられる。ここでの記憶の持続時間は概ね数秒程度。このワーキングメモリ内で幾度か「リハーサル」と呼ばれる反復的な書き込みが行われると、長期的記憶にライティングされるというわけだ。
チャンクという考え方だけれど、車に乗っている方は判りやすいかも。例えば縦列駐車、坂道発進。すべてが複数の動作、情報の判断が押し寄せてきますが、常時クルマに乗っている方であれば、ほとんど無意識のうちにこれらをサクっとこなすはずです。つまり、教習所ではぶつ切りだった動作や判断処理(つまり複数チャンクに分かれている)が、一連の動作と判断処理(つくり1チャンクに集約される)で行えるようになっているはずです。
一般に記憶の持続時間のピークは、24時間(7割)、72時間(2~3割)、6から7日間(それ以下)というスパンで減退していく。じゃ、毎日勉強か。というとそうでもないようで、毎日行っていても中断が発生してしまうと急激な忘却がはじまってしまうのだという。
さて、以上のほかにこの本では、上級者と中級者の差やスランプに陥った場合、どのように対応すべきかなど色々と示唆に富むくだりが多かったです。
さーて、この本を読んで終わりにするのではなくて、次のステップにいかないと・・・。
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January 01, 2006
オペラ『トスカ』公演のために日本に戻ってきたオペラ歌手、草凪環。
彼女は欧州でコンクール荒らしを行うほどの技量をもった一級の歌手だが、
今回はダブルキャストのためのセコンダドンナ(プリマドンナの二人目)としての役割だった。
帰国するやいなや環の古くからの友人であった作曲家鍋島倫子がこの時世に餓死で亡くなったことを知る。環が調べると、彼女が『トスカ』
の演出を行う神尾新市に対して抗議を行う為の覚悟の上の自殺であったという。
そのためにわざわざ餓死という緩慢な自殺を選んだことに対して疑問を抱く環。そしてその裏では『ウィザード』
なる組織があることを彼女は知る。
疑惑と義憤をはらんだままオペラ『トスカ』の公演初日を環らスタッフが迎えようとしていたその日、
舞台となるオペラタワーのが武装集団により占拠されてしまう――。そして、そのリーダーは予想外の人物だった。要求の中には『トスカ』の公演も含まれていた。そう、実際に人が殺められる、惨劇が。血と硝煙にまみれ、鮮血の舞台の幕が上がる――。そして環はその中にいた――。
と、いう訳で森雅裕氏の未発表作品「トスカのキス」。有志の皆様によってようやく発刊の運びとなり(限定150部だそうですから、
手に入った方はラッキーでした!)、新年の元旦に読みましたよ。いや、面白い! 「椿姫を見ませんか」
で登場した鮎村尋深とはまた一風違って深みを増したオペラ歌手草凪環の予想外の経歴(確かに伏線はあったのだが・・・
)に筆頭されるキャラ造詣。事件に応対する危機管理のスタッフ達や、自衛隊員たちのやり取りなど、
森雅裕氏の作品である証拠といえるでしょうね。
今回は謎解き+テロリストによる劇場乗っ取り+官僚主義が横行する中でのSATなどのカウンター・アタック、そして自衛隊の描写など、
まぁ大盤振る舞いです。習志野の空挺が『第一狂ッテル団』と呼ばれるとか、軍オタネタもあることはあるのですが、
平成十四年当時の自衛隊の状況を旨く描いています(最後の文章にあるように、
あれから三年で自衛隊の対テロ装備や法整備はすごい勢いで進んでいます。軍オタも吃驚ですよ。
二十年単位で動くようなことがわずか三年あまり。次の通常国会で防衛庁が防衛省になるかもしれないという勢いですからね)。また、
ちゃんと考えられているなと思いますね。確かにあの立地条件ならHAHO(高高度降下高高度開傘)だな。と読んでお見事!と思いましたから。
どうしてオペラと犯罪とSATや自衛隊が絡んでどういう結末を迎えるのか――それはちょっと秘しておいておくとして、
森雅裕氏の作品はやっぱり面白いと認識したわけですよ。
作中の鍋島倫子氏の死に絡んでネットのファンたちの言動にちょっと心が痛かったのですが(自分にもそういう対応していた部分もあったので)、
いい作品はもっと多数の人に知ってもらいたい。
こうしてネットの有志の方々の力もあれば、こういう本という形で手に入ることも出来る――哀しいかな、
手に入るのは同じようにネットに接続できる人達だけなのですが。今はまだネットに繋がる人達だけかもしれませんが、こうやって、
商業主義をバイパスできる仕組みも出来上がりつつあります。つまり、
緩やかなパトロン=クリエイター達のつながりが形成されていくんではないかと数年前から自分は思っていますが(まぁ、
今の同人誌即売みたいなイメージですが)、そうであってほしい。
グーテンベルクの印刷技術によってあまねく人々に知識が行き渡るようになりましたが、より深く、細分化しても届けられてほしいものです。
ああ、日本の出版業界のお寒い話はおいといて、ですが。
リボンをつけたいほどにいい作品とはあるものです。そして、今年一年の最初にそのような、この作品が読めたことにたいして、
まず作者に感謝を。そして有志の方々に感謝を。最後に、自分と同様に森雅裕氏を好きでいてくれる人に感謝を。そう呟くにたる作品でした。
あとはですね、未発表作品「雙」、鮎村尋深・守泉音彦コンビの続編「愛の妙薬もう少し…」「雪の炎」。を読んでみたい。
あとは絶版になってしまった名作「歩くと星がこわれる」の復刊などなど・・・まだまだ欲はあるのですが(笑)
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December 26, 2005
イビツァ・オシム。現Jリーグ・ジェフユナイテッド千葉監督。元ユーゴスラビア代表監督。数々のクラブを渡り歩き、屈指の名監督と呼ばれる。彼はシーズン・オフの度に欧州からビッグ・クラブからのオファーを受けるがほど、だが今、日本の、予算も下から数えたほうが早いチームで監督を行う。そしてJ1、J2の各クラブの監督も彼と、彼の志向するサッカー・スタイルに敬意と尊敬の念をもつものがすくなくない。
彼の言葉には常に含蓄があり、韜晦があり、ユーモアがあり、そして飽くなき情熱がある。その言葉は「オシム語録」と呼ばれるほどに。
曰く、「夢ばかり見て後で現実に打ちのめされるより、現実を見据え、現実を徐々に良くしていくことを考えるべきだろう?」
曰く、「サッカーはひとりの人間がすべてを知っていることはあり得ません。他人の意見も尊重するべきです。その意見が良くても悪くても、尊重するべきです。他人の意見を聞けないような人間は、必要ありません。人間は他人を尊重できるという面で、ロバよりは優れているでしょう。」
まぁ、こんなカンジに。この本は、そんなイビツァ・オシムの千葉でのコーチングぶりと、それせによって覚醒を促される選手たちにフォーカスをあてる一方、彼と彼の家族にとって苦難とけっして癒すことの出来ない大きな傷、ユーゴスラビア内戦にいたる道にも焦点が当てられる。
・・・そう、チトー亡き後のユーゴスラビアが解体に向かう中、彼は代表監督として様々な民族から成り立つ代表チームを率いてイタリアW杯、そして欧州選手権へと進む。だが、マスコミや政治家などが彼に横槍を入れ始めていく・・・そして、悪夢の出来事が彼を襲う。内戦が始まり、彼の生まれ育ったサラエボは長きに渡る包囲と、無差別の狙撃などに苦しめられ、こともあろうに妻と離れ離れになってしまう(奥さんはサラエボに取り残されてしまう!)。この彼のユーゴスラビア時代の物語がこの本の中心。もうこれを読むために買ったといってもいい。
ありとあらゆる逆境の中、彼はそれでもサッカーを愛し、そして哲学ともいうべき攻撃サッカーを志向していく。その理由はどうしてか? 簡単だ。「リスクを犯して攻める。その方がいい人生だと思いませんか?」
世界でも屈指の名監督が、彼を長きにわたって悩ませ、失望させ、苦しませた民族紛争という陰惨な頸木から解放され、極東の島国で思うがままに辣腕を振るう。その幸せを堪能してほしい。そして、サッカーを知らない人も、千葉のサッカーを、彼の言葉を読んでほしい。ジェフユナイテッド千葉のホームページから「オシム語録」を読むことができます。
最後に自分が気に入った言葉を。
「何もしていないし、何もしようとしていない。何かをやろうとしなければ、何も起こらない。」
まさしく、挑戦することに意義を見出す人の物語です。年の瀬にいい本が読めました。
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December 19, 2005
「神はサイコロを振らない」が来春、ドラマ化されることになっているらしくご本人も意外にノリノリだったりするのか、またこの年の瀬に出ましたよ、ハードカバーが(w
今回もお得意?のタイムスリップもの。
羽田のビッグバードで中学生の一団を見送ることになる子供とその父親。父親は一本の電話をある人物にかける――それは大いなる時代が折りなす輪の始まりだった。
今回の舞台は長崎にほどちかいある島に合宿に訪れる中学生のブラスバンド部、そして数人の大人達。不釣合いなほど設備が整ったこの島を怪しむ元自衛官二人。そして、彼らは同時に足跡を発見し、島に不審者が侵入していることを知る。が、数日後、彼らはまったく外部からの接触が絶たれる羽目に陥った。そして、不審者が現れ、事の真相の一旦を話始める――。
まぁ、なんですか。作者ご本人のblogで「時代劇」と聞いて、「まぁ、最近の架空戦記ものは売れないし、かなりの数の作家が時代劇ものにも転向しているからなぁ」とか思っていたんですが、こう来ますか、大石先生(w
人情味溢れるホロリとした物語ですが、「神サイ」と違ってドラマ化は難しそうですよ(笑)それがいいのではありますが。
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December 11, 2005
gekka.blogさんや、「第弐齋藤 土踏まず日記」さんのところでもとりあげられた個人的なGTDというかメソッドである「すごいやり方」、そしてその会議版ともいえる「すごい会議」の源流のようなハワード・ゴールドマンの「すごい考え方」を読んでみた。
基本的にこの「すごい」系(という呼び方はいささか問題ありだが)の本質はいかにポジティブにマインドをもっていくか。がすべてのベースになっている。ついつい何か進行中のプロジェクトなどで問題があると原因を探ってしまうよりも、その問題をどうやって解決していくか、にフューチャーしている。もう一つの本質は「言葉」だと思う。
言葉にして口に出すことで、自分自身や周囲の人々に問題点(課題点)について自分は明確にコミットメントしているんだ。と自覚するし宣言していく。また、第三者に問いかけることで、自分やその第三者の考え方やスタンスを明確にしていく。
つまり本質は「謎解きよりも打開策」「(積極的な)自分の関与を宣言する」。この二点ではないかと今は思う。
そのどれもが簡単なことだと人は言うかもしれないが、中々そうはいかないことを知っている人は悩んでいる人だ。そういう人にこそ、この本など「すごい」系をオススメしたい。「すごい会議」が周囲を巻き込む形で行えないと思うのなら「すごいやり方」には、ミニマムな自分自身に対してのマインドセットがある。そして「すごい考え方」は、その「すごいやり方」と「すごい会議」の中間にたっているような形だ。
中々興味深かった。しかしまぁ、この手の本を読んだときの問題は、ともかく、実践あるのみですよ。頑張れよ、俺!(笑)
ついでなので、他の二冊もあげておきます。
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December 05, 2005
半年前ぐらいから、仕事のアイデア出しや、ティーチングにマインドマップをつかっていますが、今いち我流の感が拭えなかったので、ちょっと購入してみました。
マインドマップは手書きのほうがいい塩梅に頭の中にイメージとして残るのですが、これを第三者に伝えるためには何がしかのソフト(例えばVisioとかフリーのマインドマップソフトとか)を使う必要があります。ところが綺麗なものは得てして説得力を勝ち得ないもので・・・そこらへんが悩ましいところですね。 個人で使うものなら手書きでもいいんですが。
自分の場合、アイデア出しをするときは放射状に、タスクを見直したり、洗い出しするときはクリスマス・ツリータイプで書いていることがおおいです。つまり、ゴールを書いて、そのゴールに近づくように枝が広がっていく。という感覚です。そうすることで意識してなかったつながりや、ハードル(制約条件)が見つかることが多いのです。
と、まぁ、そんなわけで「マインドマップ」ってなんですか、それ?みたいな方の入門書にはうってつけだと思います、その本。自分は実例集として購入してみましたが。
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December 03, 2005
うーむ、そうか。乙女の視線はそういうものでつか。
というわけで、ちょいとアレ系な――特殊技能に腐女子要素がある乙女な皆様にお勧めする映画ベスト70というわけで、まぁ、視線がなんですが、へへー。と思いつつ見ましたね。自分も見たことのある映画もあれば、見ようと思ってそのままだった映画もあるので、ちょっと週末借りてこようかな。と思いましたが。
「マスター・アンド・コマンダー」はやっぱそういう視線なのか(笑)とかイロイロと合点がいったり、そうじゃなかったり。確かに「バックドラフト」の肝は、最後にあの情けない弟(ニコラス・ケイジ)が、新入りに向かって、かって兄が自分にしたように防火服の襟をなおしてやるシーンにあるわけで、数年前にTVで見たとき、カットされてしまい、あれが物語のキモだろう、馬鹿者めが!とTVに向かって叫んだことを思い出しますが(笑)
この本には出てませんが見てソンはないんじゃないだろうか。と思うのは下の作品です。
ここには夢だけを信じて、故郷からの脱出を図ろうとする少年達の苦労と挫折、そして主人公にしてみれば父親とのわだかまりがあるわけですが、結局、少年達の成功を導いたのは彼ら少年達が逃げ出したがっていた故郷の大人たち――かっては夢を見ていて、今は現実に生きるものと、夢だけを信じられるものたちの対比があるわけです。もうラストシーンで涙を流さないような男は友人にしたくないぜ(暴言)ってな感じですよ。
まぁ、キモは名物フライト・ディレクターと、誤診で乗り組みできなかったパイロットの地上での悪戦苦闘っぷりが最高です。
で、宇宙つながりで、TV版ではありますが、
も捨てがたい。宇宙飛行士ではなく、エンジニアの苦闘っぷりを描いた第5話、宇宙飛行士に門外漢の地質学を学ばせる地質学者との交流を描き、最後のきめ台詞までがかっこいい第10話はもう男気全快ですよ!(笑)
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7年の歳月を経てようやく完結。最終巻までかなり時間がかかってしまったが、完結して正直うれしい。
この物語を読むには、登場人物たちの思いの軌跡はすでに実感できるものではなく、辿るような年齢にはなってしまったけれど、自分も作者と同じ立ち位置であるんじゃないかな、と思い読了した。
世界は残酷で冷淡で無価値かもしれないが、それゆえに思いもつかぬほど果てなく広く、我らがいる意味がある。
まさしく久遠であり、無限であり、有限である砂浜のシーンはこの物語の白眉とも言える。新城カズマの作品に抵抗がないなら読んでみてもソンはない。読んでいない方は探すのは難しいかもしれないが是非、シリーズ第1作からどうぞ。「サマー/タイム/トラベラー」を読んだ方も是非。この作品は、「サマー・・・」と対を成す作品になっていると思う。「行くものと、おいて行かれるもの」の対比といってもいいかもしれないし、それ以上の対もある。
さぁ、是非――。恐ろしく配本数が少ないせいか、自分もぎりぎりそのスジ系の書店に飛び込んで残り数冊の中でゲットしたので、大型書店でないと手に入らない可能性はあるのだか――読んでみてそんはない、そんな作品です。
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November 22, 2005
「愚かな戦争」は「愚かな政治家」が起す!と中々痛烈な言葉の帯がある本を読んでみました。
まず、シーパワー・ランドパワー・ハートランドといった、地政学を軽く説明しています。地政学というと胡散臭いイメージがありますが、まぁ判りやすくいうと、地球上にいる限り、国は国が存在する地形、風土などの条件は変わらない・・・例えば日本は無資源であり、海上輸送により資源を輸送し、加工したものを貿易することで利益を売る、海洋国家である・・・ことを前提にした、ある種のパワーゲームのような理論です。
そこからナポレオン戦争、WW1、WW2、冷戦、そして9.11以降の各国の政治、軍事をザッと説明し、どうしてそういう状況に陥ったのか、もしくは踏みとどまったのか、を判りやすく説明しています。
ナポレオン戦争にしてみれば、確かにナポレオンは偉大なる天才でしたが、フランスの天才は彼だけであり、彼は自らが天才であるが故に、周囲を使わなかった・・・もしくは使えなかった・・・と見るべきが幸いですし、政治的な能力が欠落していたことが彼の没落の原因であるといえますが、そこにもやはり、フランスというヨーロッパ中央にある国の置かれた状況がすべてを誘っているのも事実ではあるのです。
まぁ、戦争・・・特に、それにいたるまでの過程を知りたいと思う人にはいい概論的な本かと思います。偉そうかもしれませんが、この本を読むのも悪くはありませんが、その前に佐藤大輔御大の軽いエッセイを読んでおいたりするといいかもしれませんね。
というわけで普段とは毛色が違った本を取り上げてみました。
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November 06, 2005
読書メモ
ようやく読了。いや、読み始めれば早かったのですが。時間をテーマにした短編集という形なのですが・・・。
しかし、これが<ブラックロッド>シリーズとか<サムライ・レンズマン>を書いた人の作品っていうのは・・・まぁ、秋山さんと並んで芸風が奥深い人ではあるなぁ。
さて、短編集ですが個人的には「3時間目のまどか」がツボでした(笑) ああいう遭遇ネタは大好きなのです。
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October 26, 2005
いいなぁ。これ。半田ごて握り締めて何か作りたくなると思うよ。
へー、とうとう本になるんだ。ちょっと見てみたい気もするね。
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October 10, 2005
小川一水氏の新作。下巻を出るのを待って読んだので紹介が遅れましたが・・・・うーむ。
小川一水氏の作品の中でも、微妙な悪い点がモロに出ているかな。ガジェットに囚われて物語を失っているというか、情感がいまいちというか。小川一水氏を買ってはいるが、よほど好きでないとオススメ出来かねるという物語。嫌いじゃないのですが、ちょっと乗り切れなかった・・・かも。
これは自分の精神的な活力が低下しているせいかもしれませんが。
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September 25, 2005
「Koji.net」といえば、そのスジの人にとっては割と馴染みのあるサイトで、IT系技術者として著作をいくつかと、そして何より「今週の軍事関連ニュース」ということで、軍事関係の、例えば装備品発注のニュースやら、予算配分の話、アメリカ軍での新計画スタートの話など、まとめて読むことでここ最近の軍事関係の状況が掴めちゃったりする便利なところだったりする。今はイラクでのIED攻撃での損害や、カトリーナ、リサで被害を受けた地域に派遣されているアメリカ軍の動きなどがわかるようになっている。
で、そこの中の人(笑)が書いたのが、上の本。今、軍事関係を襲っているIT革命について概略を纏めたもので、その近代から今に至るまでを手際よくまとめていると思う。
陸海空のうち、どうしても主導しているのはアメリカ軍であり、その中でも空軍、海軍が突っ走って、陸軍はちょっとその規模(最低ユニットは歩兵一人ですからね)から遅れ気味、という感じではあるが、その中でもとんでもない勢いでIT革命によるRMA(革命的変化)を起している軍事関係の変化を掴むことはできると思う。
一々「軍事研究」誌を読んだりするような人でなくとも、最近流行のRMAがどのように進み、どんな変化を行っていくか、すっきり纏まって判りやすいと思う。
まぁ、とはいえその軍事研究誌を読む限り、アメリカ軍の中の人も大変だ。とは思うなぁ。
大体、RMAによるトランスフォーメーションだ!といっても予算は限られているし、議会は情け容赦なく予算を切り捨てるし、アフガンやイラクでは戦費も必要。
でも機材はアップデートせにゃならんし(苦肉の策がブロック・・・生産単位で微妙なアップデートをする・・・って方法)、上の本でもちょっとした話として取り上げられているけれど、そのブロックによるバージョンが異なるせいで、機体側のソフトウェアがミサイルに対応しないという落ちまで発生。目下アメリカ空軍ではUAIと呼ばれるソフトウェア・インターフェイス・・・ぶっちゃけ言えば、OSと周辺機器に対するドライバによるインテグレーションを行う方法をとるとか。ご苦労さまです。
で、当のイラクではRMAでは対応しきれない治安維持活動やIED(即製爆発物)攻撃で苦しめられているし、派遣されている陸上兵力にしたって州軍とかがメインなものだから、装備品はどちらかというと陸自とどっこいどっこいか、もしくはそれ以下。戦車、歩兵戦闘車、歩兵(ハンヴィー改)の間で無線連絡すら満足に行えず思わず苦戦を強いられたケースがレポートとしてのっている。デジタル化師団(第四師団)とかまでが限界なのか、と思う。
だから、まぁ、軍オタ一同から防衛費削減で目の敵にされた(w政治家になられた片山さつき女史やアリアドネンみたいな方々がいうように、RMA化しろとか、戦車なんてダメじゃん装輪装甲車にしろ!とか言われても、そりゃ予算がありゃそういう装備もいいかもねー。としかいいようがないんだなぁ。
話が脱線しかけたけれど、軍事関係とコンピュータってどんな関係?っていうことを知りたい方にはいい本ですよ。
#追記その一。とはいっても、読むとちょっとバイアスかかってるかなぁ。というか、素直に頷けない点もある。ご本人はMicrosoft系の人だしね(w ちなみにネタバレ気味だが日本版フリッツXについては「イ号誘導弾」もしくは「エロ爆弾」でその顛末をググってください。涙無くしては読めませぬ・・・。
#追記というかヨタ話。日本のMD(ミサイル防衛)については、自分としては今いち賛成しきれない点があるのだけれど、アーセナルシップみたいなミサイル・キャリアーも一つの回答だろう。という気持ちがある。まぁ、意図はまんま佐藤大輔御大の「征途」における海上自衛隊の<10・4・10・10>艦隊プランと同一なんだけれどね。
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September 23, 2005
え、えーと。前に購入したのは文庫だったかな、はて・・・と思ってようやく続きを読む。
田中芳樹の田中芳樹らしい文章は久しぶりだなぁ。初めて読んだのは高校生の頃なんだから、もう何年前だろう・・・。確かに読みやすい。ライトノベルのある種の理想点であり平均点であった筆者らしい文章と構成力と会話シーンではある・・・だが、それゆえに物足りなさも感じるのも事実。
まぁ、あの騎士見習いとあの騎士が再び顔を見せたので、もう十六翼将のメンバーは決定のような気もするが、続きがさっさと読みたいところ。今度はいつでるのやら・・・。
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September 15, 2005
新城カズマ風味ジュヴナイル、特に「蓬莱学園」シリーズを読んで衝撃を受けた自分からしてみると、とても懐かしく、そして新しかった。作者(新城カズマ)の衒学に傾倒した語り口、そして架空通貨制度というネタはあの時代を彷彿とさせる。
ひと夏の、そして永遠に過ぎ去っていくことを知っている若いバカたちの血気盛んな青春小説。SFなんて味付けだけで十分。と言ったら怒られるだろうか?
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休みの間、一気呵成に読んだ本。この国にある自衛隊という「軍隊でありながら軍隊として認知されていない」組織と、その組織に所属している人達が追い込まれた状況とジレンマを自衛隊の数々の事件(サリン事件、函館ミグ25亡命事件、沖縄でのF4による領空侵犯機警告射撃、能登半島沖領海侵犯射撃、9.11以降の海外派兵)などの事例を用いて説明している。各々の立場に置かれた自衛隊指揮官の悲哀、そしてその悲哀を感じさせるその背景にしおしお感を感じさせる。
なんだなぁ。
自分は「石をぶつければ自衛官かもしくはその縁故者にあたる」北海道在住だ。亡父も元陸自隊員で、自分も進学か就職かを考えていたときに地元の自衛隊から参加のお誘いも受けたことがある(あのとき頷いたらどうなってたことやら)。友人も自衛隊員が・・陸、海といる。なにより、冷戦時代の北海道は、今でこそ笑い話だが、マジにソ連軍が上陸して第2師団が全滅覚悟で音威子府に立て篭もる間にどうするか。っていう話がごくごく普通の居酒屋で酒飲み話としてでる(いや、本当にあったんだって!)な場所だ。
その時から、笑い話で聞いた話がある。元自の隊員から「上陸時にね、タコツボ掘れないんだよね。予想地点に」「へっ?」「だって、その時の地権者に許可を得ないといけないでしょ?」「嘘でしょ。だって、ソ連軍の上陸が迫った時点で防衛出動が認められると・・・」「うん、その後、どうするかは法律がないんだ」「信じられない・・・」(今ならいささか間違いがある。ただ有事法案が無いとかなりまずい。というのはこのときに初めて知った)
自衛隊は軍隊だ。人を殺害し、破壊することを可能とするモノを装備し、自己完結性を保ち、事あらばそれを躊躇い無く使用することを求められる、国家によりその存在を認められたある種の暴力機関だ。それを認めていないのは、憲法第9条だ。ここで憲法論議をするつもりはない。ただ、忘れてはいけないのは、その憲法によって曖昧な存在として位置づけられている組織があり、その組織に所属する人々が事あらば国民の矢面に立って戦争や災害に立ち向かうことを求められている。という点だ。
印象に残ったのは阪神大震災の折、ある自衛隊指揮官が発した「法律を尊重し、法律を超えろ」(大意)というくだりだ。そこには自衛官の求められている苦渋の部分がある。つまり彼らの目的である国民の安全と平和を守るためには彼らを(曖昧な形とはいえ形づくる)法律が足かせとなる。
ある自衛官職の方は「我々が死ねば国民も目覚めてくれる」と信じているようだが、それは(正直)望み薄だ。我々は知らねばならない。命令一つで部下を死地に送り込むことを求められている自衛隊指揮官が、その立場たるべきものが、曖昧な法律しかないということを。
現場の運用にすべてをゆだね(つまり責任は取らない)、まるで打ち出の小槌のような、言い方を変えれば「ドラえもんのポケット」のようなイメージで自衛隊を捕らえていないか。彼らは日本国民であり、我ら国民の安寧と国益を守るために存在する。
悲惨かつ危険な災害現場に、熱砂のイラクや東ティモールに、彼らを送り込んでいるのは畢竟、自分達であるということを忘れてはいけない。そして想像しないといけない。彼らが万が一傷つき倒れ、もしくは他者を殺めたときに、どう向かい入れるべきかを。ベトナム戦争のおり、アメリカ国民は帰還兵たちを忌み嫌った。それがPTSDとして深い傷を植えつけることになった。自国民が自らの剣であり盾である軍を信任しなければ、軍に所属する者たちにいかなる影響を及ぼすのか、ちょっとでもその当時の本を読めばわかる。
だからこそ、自分は有事法立法化に賛成するし、少なくとも詭弁など言わずに十分な装備をつけて海外に送り出さねばならないと思うし、その時には現実に則ったROE(交戦規定)を渡さねばならない。
そんなこんなで色々と考えさせるいい本でした。自衛隊に興味がある方は必読です、はい。
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August 28, 2005
イラクに派遣されたハワイの州兵が待ち伏せ攻撃に遭遇。生存者が捕虜になる。その生存者の家族に対して身代金要求がなされ、交渉がスタートするがアメリカ政府はテロリストと交渉しない。との建前により、支払いを拒否する。退役軍人達家族たちの憤りは、ハワイを訪れた副大統領令嬢と戦艦ミズーリに向けられた・・・。
一方、ハワイに訓練研修に訪れていた日本陸上自衛隊のある特殊部隊がいた。習志野に本拠地を置く彼ら<サイレント・コア>は観光気分で戦艦ミズーリ、そしてハワイ島の密林の中にそれぞれ訓練目的でいたのだが・・・。
というわけで、大石英司氏の新作です。
イラクでボディー・ブローのように効いているテロリストの待ち伏せ攻撃とハワイの州軍として名高いアジア系外国人を中核とした第442連隊第100大隊という、これまた由緒正しき日系人部隊(WW2欧州戦線で死傷率314%。もっとも過酷な戦場に、もっとも勇猛果敢に戦いつづけた、"Go for Bloke!"が合言葉の部隊)をもってくる非常に美味しい展開をしています。そこには最近の大石作品に漂うある種の「やりきれなさ」とその中での「セカンドベスト」を模索し続ける軍人達の姿があります。そして、最近多い子供の出番もやっぱり。
あと、情け容赦なくその鉄腕ぶりを発揮する最強ミセスコマンド、司馬さんは今回ショッピングが台無しになって憤りをテロ・グループに向けるのですが(w
久しぶりに<サイレント・コア>の隊長である音無ニ佐も実戦に登場。もう一つの小隊を率いる土門三佐もはるか遠くのイラクにて最後の重要な役どころを担うという、結構美味しい展開となっています。
いや、面白かった。
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July 24, 2005
カバーはイカれているけれど、中身は至極真っ当な戦車に関する包括的な説明本。
しかしなんだなぁ、ショートカット+眼鏡っ子+軍服+ミニスカ+ハイソックス+絶対領域ってのは狙ってんなー。巻中の漫画も結構ツボにはまるネタが(戦は数だよ)、(イスラエル魔改造系車両、マガフとか)(オブイェークトとか)あるのだが。
戦車についての極々基本的なことが学べる本だとは思います、はい。
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July 22, 2005
アニメ版第三シリーズ、シリアスなTSRも始まったフルメタの短編集。
やっぱり、短編はしょうもないネタでクスリと笑うのが小説読みのテイストか。「アーレイ・バーク亭」、「豪●先生にだけは読まれたくない戦争シーン」「謝罪と賠償を要求して、二度とこのような悲劇を起さないように・・・」いや、いいんですがね、多分偏ったネタで笑っているんだろうな、と思いますが(笑)。
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July 18, 2005
新城カズマらしい、ディレッタンティズム溢れる小説となっている時間旅行SF小説風味っぽい青春物語というべきか。
猫の名前で、チェシャ、ク・メル、ペトロニウス、ハミイー、ジェニィ、そしてピートでピンと来た人には読む価値が大だと思う。めくるめく「早熟な」高校生らしい、論理のヒネくりまわしや、衒学的な知識の応酬に耐えられれば、だけどね。
続きはもうスグでるので、楽しみにして待つことにします、はい。
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June 26, 2005
木尾 士目
講談社 (2005/06/23)
売り上げランキング: 28
まぁ、その、なんだー。斑目らが卒業して一区切りの巻。
しかし、個人的には斑目+咲の珍しいツーショットによる回転寿司のくだりが個人的過去と違う意味でバッティングしてアイタタっという感じで落ち込んだのは内緒だ(内緒じゃありません)。
なんだなぁ、その人を知れば知らないでいいことまで知ってしまうときがある。その時、自分の中での幻想に折り合いがつけないというか、はっきり答えが出てしまうのはしょうがないよねぇ。動き出さなきゃ始まらないということを心のどこかで理解しているだけにね。
それぐらい。しかし、咲もいい意味で振り切ってしまったよなぁ(w
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実はつい半月ほど前、懸案だったプロジェクトの一つがようやく終了しました。確かにスタート段階では自分も関与していたのですが、デスマーチ傾向を示した途端、事実上のリーダーが退職してしまったり(まったく・・・)、チームの士気を喪失してしまう出来事があったり、この点に関しては自分のマネージメント不足を痛感してしまいましたが、ともかくそんなことがあったものの、終了してホッとはしています。
が。
結局はマネージメントのほかにもプロジェクトのスケジューリングという点でも重大な手落ちがあったと思いますので、そういったことで前々から読もうと思っていた本をようやく今読み終わったあたり。小説なので手軽に読み込めました。
E・ゴールドラット 三本木 亮
ダイヤモンド社 (2003/10/31)
売り上げランキング: 3,424
話としてはワンパターン(wなんですが、大学のエグゼクティヴMBA講師でもある主人公は終身教授の座を狙うのですが、とうのMBAのカリキュラムから手を引こうと大学側が思っていることが判明。より実践的にここ数十年まともに取り扱われていないプロジェクト進行という点を売りにして実地に教え込もうと主人公はアレコレと画策しますが、問題点の大きさに戸惑うばかり。そこにTOC理論を実感したもう一人別の教授が現れ、主人公はTOC理論の応用をはかるのだが・・・というわけです。
この話には色々示唆にとむくだりもあって、たとえば「期限を設けても仕事をやるのは最後のほうになってから」という学生症候群とか自分も耳が痛い台詞があったのですが、さて、じゃ実践としてどうするのか。という話はあるので、そこら辺は頭を働かさねばなりせん。
このシリーズ、「ゴール!」「ゴール2」に関しては、現在のBabylon C@fe Annex.(となりのリンクを参照していただければ)でReviewに取り上げたのですが、TOC(制約理論)に基づいてプロジェクト・マネージメントをする。というのが趣旨ですね。TOCに関しては詳しくはここをご覧になっていただければいいかと。自分も一部問題解決に取り入れるケースがあります。あくまでロジック的対立のときで、情緒的対立ではないのですけどね。
実践として捕らえるならば色々とアプローチはあるかと思いますが、何より考えてしまったのは「コストワールド(例えば原価計算とか)」ではなく「スループットワールド」=成果重視へのパラダイムチェンジですね。とかく原価が小うるさい部分もあるわけで。そこらへん、ちゃんと理解する必要があるでしょうね。この点についてはちょっと自分もさらに勉強してみようかと。
そうそう、この本を読むときは末尾の解説から読むのをオススメします。最低でもクリティカル・パスなどの用語については押さえないと最初の取っ掛かりがみつかりませんので^^;
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June 22, 2005
前から読んでいた本を読み終わったので、紹介ということで改めて。
トム・ケリー Tom Kelley ジョナサン・リットマン Jonathan Littman 鈴木 主税 秀岡 尚子
早川書房 (2002/07/25)
売り上げランキング: 3,245
コンピュータに詳しい人なら知っているだろう、PDAのParm Pilot(パーム)やPowerMacDUO(ノートPCをデスクトップ化できるイカしたデザインでした)などのインダストリアルデザインを手がけているのがデザイン・ファームIDEO(アイデアのギリシャ語読み)。
もっとも、単なるプロダクトのみのデザインではなくて、サービスの拡大などを行う。というのがここのウリなのだそうですが。
この会社の内部で日夜行われているメソッドを様々な観点から語っているのがこの本で、冒頭からあるTV番組の企画として「1週間でスーパーのショッピング・カートを改良してください」という話を持ちかれられたエピソードが語られる。
早速IDEOではチームが結成され、それぞれオフィスを離れてスーパーで実際にカートを使っている人々を丹念に観察する。はしゃぐ子供に難渋する母親、カートを置き去りにしてアレコレと買い物に走る人、実際は壊れやすいカートを丹念に修理している裏側・・・そういった実情を踏まえて社内に戻り、ブレインストーミングが行われる。様々なアイデアが書きおこされ、検討されるやいなやただちに別にスタッフ達によってプロトタイプが作成され、またチームはそれをみるやブラッシュアップする。ぶつかっても安心なように、カートを離れても、また大量に購入するもので壊れやすいものが痛まないようにカートのケースを分割させたり・・・なんだかんだで1週間に物にしてしまったそのカートは、実際のスーパーの店員達も注目してしまうほどの出来だった。
つまり、これがIDEOのメソッド、「理解・観察・視覚化・評価と改良・実現」ということ。
これは単純に物を作る(例えば工業製品とか、プログラムによるシステムとか)だけではなく、様々な業務においてもいえるだろう。
そしてこの本ではそういったメソッドを支えるはずなのに見過ごされがちな一面、つまり環境や社風についても述べられる。自由で快適な職場環境が自由な発想を生む。そして、仕事に携わるチーム(スタジオ)の中に「彼ら」「あの人」はなく常に「我々」という意識(全員がチームとしてコミットしているということだと思う)をもつことの重要性など・・・。
ここ数年、工業製品としてのモノについての意図とかを考えるようになったけれど、非常に示唆にとんだ本でした。まぁ、アメリカだからできる芸当でもあるのだけれど、自分自身耳が痛いくだり(つまり、多機能ばかりを詰め込んでユーザーが本当に望んでいるものを提供していないなど、自分も注意しているけれど、この本に書かれたあるデザインの改良についての話はそのまま自分がいま考えているアイデアについて示唆を与えてくれました)もあったのも事実。ユーザー・インターフェイスとかはよくよく観察しないといけないしなぁ。
この本でも語られているように、正直今のWebデザインのバカバカしさ(見栄え優先でユーザビリティがあまり考慮されていない)など、もっとイノベーションするところはありそうではある。
そんなわけで、ある程度グループを纏めていく立場の人、仕事についてプラス・アルファを形成したい人、モノを作って提供している人、そんな人々にお勧めです。なにもデザイン関係の人達ばかり読むものじゃないですよ!この本は。
関連リンクとして、
「IDEO特集」(小林雅のブログ-ベンチャーキャピタリストの独り言)
「イノベーションを創出する IDEOマジック」(「ECIFFO」)から。こういう雑誌はいいなぁ。オフィス系(作業環境とか)を特集する雑誌は良く買うんだけど、こんな雑誌があるなんて知りませんでした。特にメモ!
また、プロトタイプを作り評価、改良を続ける方法としてソフトウェア開発関係として非常に示唆を受けたことのある本も合わせて紹介します。
アンドリュー ハント デビッド トーマス Andrew Hunt David Thomas 村上 雅章
ピアソンエデュケーション (2000/11)
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Amazon.co.jp で詳細を見る
こちらも以前の書評で取り上げましたけど、改めて。
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June 19, 2005
まだ読了しているわけではないのだけれど、読んでいる本についてのメモとして。
トム・ケリー Tom Kelley ジョナサン・リットマン Jonathan Littman 鈴木 主税 秀岡 尚子
早川書房 (2002/07/25)
売り上げランキング: 3,337
デザイン会社といえばIDEO。そこで行われているイノベーション-革新-を行っていくスタッフ達のやり取りや方法を取り上げた本。以前にも取り上げた、
西村 佳哲
晶文社 (2003/10/01)
売り上げランキング: 1,278
での、PowerMacDUO(ノートPCをスロット式の本体に入れるとデスクトップPCになる、というやつ)の話で初めてIDEOのことを知ったのですが、まぁ、そこで行われている作業方法について興味があったので。
とりあえず現在読書中だが、システムのヒューマン・インターフェイス・サイドに関する示唆にとんだくだりがあるのでメモ。そーだよなぁ。ぶっちゃけ、「多機能」であるシステムを「使いやすく」するには色々手を考えないとなぁ(Windowsの制約はあるのだけれどね)。
そんなわけでただいま読書中。最近ビジネス本ばかり!? いやいやちゃんとコミックとかも取り上げますぜ(w
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May 27, 2005
岩田 規久男
筑摩書房 (2005/01)
売り上げランキング: 20,283
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以前に紹介した「経済ってそういうことだったか会議」のコメントで紹介された本を早速読んでみた。
紹介してくださったひろちゃん(さんは省略させていただいて)有難うございましたm(__)m。
本の半分を使って日本経済のいままでを説明している。
つまり、高度経済成長の理由とニクソン・ショック、プラザ合意から続いてバブル経済。そして、よせばいいのにヘタを手をうったせいで余計泥沼に陥る羽目になった「失われた10年」。そして、その余波によるデフレ現象。
そういう説明の中で、日本経済の特徴、つまり日本式経営の内実と、ある意味役目を果たしていなかった通産省とか、大蔵省の怠慢などを説明していたりする。まったくもって筆者のわかりやすい説明で、「ははぁ、そういうことなのね!」と頷いてみたり、余計わからない点も増えたりして。
で、後半は、小泉内閣で始まった一連の改革と、今後の日本経済の問題解決に向けての意見。という形で纏められている。
読んでツレヅレとおもった感想は以下の通り。
・役目果たしてないじゃん、通産省。でも通産省がヘタをうったおかげで今のホンダとかあるわけだし、その点ではGJ!
・護送船団方式をとった大蔵省は駄目駄目ぢゃん。ただ子供の頃、日本じゃ銀行は絶対つぶれないからね。とは言っていたのだけれど、早い段階からこういう幻想をクリアできていればよかったのにね。
・日本って、日本的経営手法がNo1.!とか言っていたり、アメリカ的経営手法が最高!とか、極端から極端に走りやすいなぁ。まぁ、声が大きいのは極端な意見。っていう気もするけれど。
・貿易赤字は駄目で貿易黒字はOK。と思っていた自分の漠然としたイメージが覆された。そうか、必ずしも赤字=×ではないのね・・・。
・結局のところ、自由かつ公正な競争社会が正しい経済発展を促すわけね。国は国でしか出来ないことだけをやっていればいい。というスタンスは全面的に賛成。
・年金問題ではいささか考え込まされた。そうか、消費税で補填というのはよろしくないのか。自分もそう思っていたよ。
・結局経済ってのは消費する人々の曖昧模糊としたマインドに左右される一面があるのか。今はデフレだと思っているからデフレの悪循環になるし、バブルも無条件に株価なり土地評価額が上がると信じられていたせいなのだろうか。だとすればほとんど祈祷師の世界だな、こりゃ。
・今の現状ではデフレが最大の問題で、ある程度のインフレを起させて金を回らせることが目的(結局、経済ってのは金の動きだしなぁ)の、インフレ・ターゲット論に行き着くわけか。この著者は元々インフレターゲット論者だというのだけれどね。インフレターゲットってなにさ。っていうことは下の通り。
http://allabout.co.jp/career/economyabc/closeup/CU20020316A/
ちょっと色々思うところあるのだけれど、また今度再読してみます。
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May 26, 2005
よしなが ふみ
新書館 (2005/05/25)
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笑わせてもらいました。いいなぁ、この人の作品。好きです、はい。
鬼畜な真島に対する「プライスレスな贈り物」がサイコーです(w 確かにコイツはすげぇ!
もうちょっと詳しい感想は改めて。よしながふみを知らない方は、この1巻と合わせて「愛がなくても喰ってゆけます」もどうぞ! きっとめくるめく妙な世界へと誘ってくれますよ!
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大石 英司
中央公論新社 (2005/05/26)
売り上げランキング: 3,812
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日本の最南端、沖ノ鳥島。ここの経済水域問題をクリアするため東京都が送り込んだ都庁職員一家と研究グループが某国(wスポンサーによる傭兵グループに襲撃される。あまりにも遠い場所に自衛隊が送り込める兵員は限られ、陸上自衛隊特殊部隊<サイレント・コア>の若手隊員達だけが頼りだった・・・。悪天候が双方に齟齬を起こさせ、戦況は混迷の度合いを深めていく中、都庁職員と<サイレント・コア>隊員の戦いが始まる。
というわけで非常にタイムリーなこのお話(w。ちょっと話の途中でそれはどうよ?って展開もあるのだけれど、まぁ面白いですよ、いや本当。僻地かつ悪天候の極地での戦いというわけですが、まぁサイコロの目がちょっと偏りありすぎるんじゃないの?って気もないわけではないですが。
新刊を購入する場合は新刊案内を捨てずに中をよくご確認のこと。
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May 20, 2005
佐藤 雅彦 竹中 平蔵
日本経済新聞社 (2002/09)
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感想は、本のタイトル

気楽で楽しい

身近な言葉で語る経済
自分がファイナンスというか経済一般に関する知識に乏しいと最近身にしみてわかってきたので、半年ほど経済関係の本も読んでいこう。というわけで手始めの一冊。
絶妙にわかりやすい素朴な経済に関する疑問を今は大臣である竹中平蔵氏がこれまたわかりやすく説明する。という趣旨の本。ぶっちゃけ、経済関係の初歩として大まかな流れや考え方をつかむにはわかりやすい、と思う。
多分、平易にわかりやすく説明するために竹中氏は極端な事例を持ち出したり、おそらく背後にあるだろうドロドロとした事情をはしょったりしているんだろうな、と思われるところもあるのだけれど、「株式会社って誰のもの?」っていう恐ろしく初歩的なんだけど、答える人の経済に関する哲学とかスタンスとか、見方が問われるようなことも、株式会社そのものの成り立ちから説明するので非常にわかりやすい。
ここから先を知りたかったり学びたかったりする場合は、個々に専門的な内容になるだろうし、そういう意味ではわからないことがあれば、そのつどこの本に戻って原則を踏まえることができるんじゃないかな、とそんな本でした。
お勧めです。
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April 24, 2005
ロバート キヨサキ 白根 美保子
筑摩書房 (2000/11/09)
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こんな考え方もあるのか?

2回続けて読みました

お金に関して考えることは大切
今更かよ!?といわれる向きもあるだろうが、マサトクさんの「gekka blog」のところで何度か取り上げられていたのと、自分でもこの手のフィナンシャル関係が真っ暗なみに知識がないので読んでみた。
いささか、どころではなく衝撃を受けた。
多分に自分も「貧乏父さん」のようなルールに従って生きていたことは否めない。
耳が痛いくだりもあれば、「そうか!?」と言いたいこともある。まぁ、感情的な反発なのかもしれないが。
どちらにしても、お金について考えることが、おそらくアメリカ以上に下品なこととして捉えられていたりするこの国の、特にエンジニア系の人達は読んでみてどういう気になるのだろうか、ちょっと考えてみた。
例えば、20代でプログラマとなり20代後半、30代前半でちょっとしたプロジェクトをまかなえるようなSEとなったとして・・・その後、どのような道をたどるのだろうか。そういうことを考えると、自分があとどれだけのスキル、どれだけの猶予、どれだけの時間があるのか、真剣に考えてしまう。昔は35歳定年説がまことしやかに言われていたが、どうも最近はそうでもないらしい。といわれつつある。しかし技術はどんどん進歩する。自分がリタイアするとき、しないとき、その時にどれだけ身体的、精神的自由をある程度約束してくれるもの――お金――をプールすることができるのだろうか。
と、まぁ心にちょっとでも疑問がわいた向きは読むべきだ、と思う。
作品中で「ラット・レース」と呼ばれる不毛な浪費をしていないだろうか。
自分にとって衝撃だったのは、本の後半、実践編の冒頭だったりする。この本では、「五つの障害」として以下のことを取り上げている。
・失うことに対する恐怖心
・悪いことばかり考えてしまう臆病さ
・忙しいことを理由に怠ける
・自分への支払い(投資)を後回しにする習慣
・無知を隠すため傲慢になる
・・・確かにね。当たり前かもしれないけれど、それは当然のごとくたちはだかっていたと思う。(そのためにフランクリン・プランナーとかを導入してマインド・セットを変えようとしているのだけれど)
この本を読んだからといって、すぐさま、株や不動産に手を出すのは愚かしいことだとは思う。ただ、この本では「考えろ、わからないことは調べろ、そして行動にうつせ」と言っているのだ。その方法の一つが株であり、不動産でしかすぎない。ひょっとしたら、ネット・オークションでかせいでもいいかもしれない(友人の一人はバイヤーじみたことをやっているが、さて、彼は結構計算強いからなぁ、収支はトントンだとは言っていたが)。
すこし前まで話題の本であるから、色々手に入るルートはあるはずだ。莫迦にせず読んでみることをオススメする。「お金持ち」になるのではなく「自由になる」と思えば、またお金に対する捕らえ方もかわるのではないかと思う。
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April 22, 2005
豪屋 大介 玲衣
富士見書房 (2005/04/20)
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圧倒的兵力で攻め込むランバルト=人連合国軍に対して魔王領=魔族の軍勢はあまりにも劣勢だった。首都に迫るランバルト軍の前に、総帥剛士はどう立ち向かうのか。ってなわけで、イラストレイターが大人の事情で交代して、新装版の第八巻。
首都の防空システムとなるHAWK、NIKE、PATRIOTというネタにずっこけて(w、えらく軍事(システム)ネタに突っ走ったキライのある今回の話だけれど、まぁ、ファンタジア(抽象化、理想化)な世界の中での根本的な思想が違う軍事システムのぶつかり合い・・・たとえばランバルト軍ではどこまでいっても指揮官と軍師という中世軍事システムでの指揮体制であるのに、魔王軍は指揮官=幕僚によって形成される司令部を中核として、ネットワーク化された情報共有だけではなくて、任務部隊(任務内容によって兵力規模を自由に組み込み、活用する)によって対応する軍事革命・・RMA化を果たした最先端の軍事システム)を描いている。
また、そういう過酷な状況に指揮しなければならない剛士の、総帥=指揮官としての覚悟とかハーレム状態の中でのバランスのとり方(人付き合いの仕方)とかを苦悩しつつも成長していく、そして周囲の変化を描く・・・というのが今回の話だと思うが、これいかに。
まぁ、「ほのか」とそれにまつわる世界のなぞだってあるし、あからさまな伏線(あの意味不明なフレーズは、どうみてもノルマンディ上陸作戦のヴェルレーヌの詩のことをさしているのだから、多分作戦決行日を知らせるものなんだけれど、さてどういう作戦かな)。
そのほかにもマジック・ジャミング(ツンデレ)とか、笑っていいものやら笑って悪いものやらネタは数々だけど、お勧めですよ。はい。
どちらにしても続きですよ、続き! デビルよりもこちらを希望。激しく希望!
※既存の新装版については・・・まぁ、なんですね、既に購入された方については付録を読んで検討してみてはいかがでしょうか。
話はとぶが、作者も新装版の中でちらりと書いているが、「RMAっていってもイラクで今、てこずってるじゃねーか」という向きには、作者の言い分も理解できるが、ありゃ違う意味で問題で、「軍事研究」でもちらりと述べられているが、あれだけRMA化に邁進しているアメリカ軍でさえ、莫大な予算を必要としているためか遅々として進んでいないという状況もある。まぁ、主に国内の理由で占領政策がまともではない。というのも一因としてあるのだが。
「だから、RMAって何よ?」と思われた向きは、平成12年の資料ではあるが、防衛庁の「情報RMAについて」を参考にしてください(要AcrobatReader)。平成12年の段階で、米軍の進めるRMAについて的確にそこに至る経緯とメリット、そしてデメリット、日本での適用のメリット、デメリットにも触れられてます。単に情報インフラのネットワーク化だけじゃないんだよ、というわけですね。
とはいえ、おそらく今後十年間の間で非対称戦闘についてアメリカ軍はものすごい勢いで対応していくことになるんじゃないだろうか、と思う。あの国はそういう面ではエネルギーがあるからなぁ。
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April 19, 2005
伊勢崎 賢治
講談社 (2004/12/18)
売り上げランキング: 1,659
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驚くべき内容

秀逸-今こそ

現実的、刺激的な一冊
それまで積読でしたが、「第弐齋藤」さんで取り上げられて絶賛されていたのを機に読んでみました。いや、本当に面白い!。
筆者は大学時代、インドのスラムでNGOとして住民運動をオーガナイズして強制退去処分を受けたあと、アフリカのシェラレオネで10年あまりNGOの現地リーダーの一人として経済復興に携わり、その後東ティモールのPKOに参加する。そこから筆者本人曰く「紛争屋」と言う武装解除を専門として、内戦直後のシェラレオネ、そしてアフガニスタンの武装解除に携わっていくことなる。
武装解除といっても、その方法はおよそ一般の人々が思い描く方法ではない。PKOに参加する多国籍軍組織、警察組織、国連組織を使い、地域の軍閥達の間に立ち、ありとあらゆる手段(なだめ、脅し、信頼を積み、金を乗せ、強権を使う)でDDR(武装解除・動員解除・社会再統合)を行っていく――。
本当に面白く、そして考えさせられるお話でした。国際社会が民主化という薄汚れた錦の御旗のみを掲げ、人道主義すらなくなったこの時代で、NGOといっても変質し、紛争地域復興という名目の利権にあさる――。社会にある矛盾の中で頭を抱え、嘆息し、悪態をつきつつもタフなネゴシェーターぶりを発揮してDDRを貫く筆者の「泥まみれ(現実)での理想主義」がそこにはあります。
そして最終章、かかるこのような事態の中で日本の問題にも触れられていますが、イラク派遣については是としている自分も考えさせられましたね。紛争を食い止めるのは、結局のところ金と武力であり、そしてそれらを統括する文民が必要であり、決して軍に政治的判断を求めてはいけない。と筆者は断言していますが、自分もこれに同意します。そして最後の言葉はあまりにも重い。
国際社会のおいて、地域紛争はいかに発生し、いかに平和へのプロセスを歩んでおり、そして歩むべきか。について興味がある人は読んで見てソンはありません。いや、本当に!
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April 17, 2005
谷口 克広
中央公論新社 (2005/01)
売り上げランキング: 3,190
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きっかけが池上遼一だったりするわけですが
谷口 克広
中央公論社 (1998/12)
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通常24時間以内に発送
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信長の天下統一を支えた無名の側近たち

信長周辺の若者の魅力満載!
信長について、主に人材面の活用からアプローチしているのが面白い。
「信長の司令官」では、本能寺直前までの信長勢力拡大に伴う指揮官レベルの人材適用の巧みさが描かれており、初期の頃では活用されていた人物が次第に等閑されていく様や、丹羽長秀が信長に使われていたわりには決して柴田や羽柴のようにある特定のエリアを担う方面軍指揮官ではなかった(つまり、彼はその器ではないと信長は判断していた・・・ただし、信長直轄の作戦や政策、安土城の普請などをおこなったが)こと、そして、信長の思い描く政治と軍事システムにおいては、織田家すらそのシステムの一部・・・つまり、嫡男の信忠が織田家直系および地元の豪族集団を纏めていた・・・ことが描かれている。
「信長の親衛隊」はこれよりよりミニマムな、本能寺の変で全滅した信長の小姓達が描かれている。小姓という呼び名に誤解を受けるが実態は信長の政策運営スタッフ集団であり、ここで抜擢を受けた者達が戦国大名やひとかどの武将となっていくのだ。こちらもまた信長の勢力拡大に伴うシステムの変更などを取り上げている。
戦国時代に興味のある人はオススメです。
まぁ、だからどうしたというわけでもないが、これを読むにつれ、佐藤大輔氏で三州公(家康)が永遠の突撃を行っていると2chのスレで嘆かれる「信長」シリーズ(もう三度も出版社をかえているのでタイトル言うのも面倒。つまり、本能寺の変に生き残った信長が巻き起こす凶悪(wな近代化、例えば火力の大規模運用、小西行長率いる参謀本部の萌芽、帆船技術の獲得等の果てにイスパニアなどの欧州連合軍と矛を交える・・・予定で、最後の国内内乱、対家康との戦いのクライマックスで筆が止まったきり続きが一向にでない・・・)を読みたい気持ちにさせられるのだが・・・はてさて、いい加減続きを書いてくれませんかねぇ>信長もの。
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April 11, 2005
ナンデ シューゴ
日本文学館 (2005/03)
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※4/11日現在、Amazonの画像イメージはないので、ケータイで恐縮ですが画像ファイルを貼り付けます。

友人が本を出版しました(拍手!!!!!)。
著者献本は以前から頂いていたのですが、amazonに取り上げられたので、紹介を兼ねて取り上げてます。
内容は・・・なんとも形容しがたいですが、ジョーク本です。かなーりウィットが効いてます。本人も愉快な人物ですが、本も中々に愉快です。読むとクスリと笑わしてくれる、そんな素敵なショート・ショートな物語の数々が納められてます。とてもじゃないですが、卓球やってる仲とは言えませんが(w そんなことはどうでもいいか。
一年近くかけて色々と話別にフォントとかいじり倒していたので、きっと印刷担当の人、泣きそうだったんじゃないかと思うんですが(w、労作の一品、是非に是非にクリックして購入なんてしていただけると嬉しいです。はい。
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March 23, 2005
デーヴ グロスマン Dave Grossman 安原 和見
筑摩書房 (2004/05)
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すばらしい

戦争の悍しい実態を垣間見る思い。

戦争についてずっと知りたかったこと
ここ半年あまりで一番衝撃をうけて、ゆっくりと読む本となったのがこれです。なんだか、二週間ぐらいかけてゆっくりと読んでいましたよ。
著者は第82空挺師団"オールアメリカン"に在籍していたこともある軍人で、主に戦場において人を殺すという行為が、第二次大戦以前と以後でどのように変化したのかを克明に書いています。
自分にとって驚きだったのは、ナポレオン戦争時代のマスケット銃の命中率の低さが当時の技術レベルからではなく、単に兵士の大勢が狙いをつけて撃っていなかった(相手の上へ目掛けて撃っていなかった)ことにも起因するというあたりからでしたね。南北戦争では、兵士が「撃ったフリ」をしていた実例が多く残っているとか。
大体、第二次大戦で兵士の相手兵士に対する発砲率が15~20%っていうのは、知らなかった事実でした。
兵士が人を殺すことをいかに正当化するか、例えば、戦友愛、敵の非人間化(ヤンキーだとか、モンキーだとか、まぁ、言うなればありがちな話です)、目的の正当化(民主主義の優位、対テロリスト、対宗教、その他もろもろ)、そして殺すことに対する衝撃度合いは、その距離に反比例(つまり、近くなればなるほど殺すという衝撃は多くなり、遠くなれば少なくなる)するなどといった事例も数多く紹介されます。
戦場での様々なエピソードを交えて(それらはすべて在郷軍人達のインタビューから、WW2、ベトナムなど戦いで実際に人を殺した兵士達から集められています)、「戦場において人を殺す」という行為がいかに行われてるのか。ということに関して丁寧に記述されています。
「戦場では98パーセントの兵士達が心に傷を負う。残りの2パーセントは人を殺すという点においてなんらの罪悪感も抱かない」というくだりもすごかったですが。
そしてなにより、東京大空襲、ドレスデン爆撃などの都市に対する無差別爆撃が及ぼした効果を研究した結果、「さほどの効果は得られない」ということが判明したのだ。というくだりはなんというか(結局は被害を受けた国民を奮い立たせる結果となり、継戦能力にさほどの影響をおよぼさない)・・・東京大空襲から60年。あれを戦争犯罪であるという意見もある中、無常さを感じさせます。であるからこそ、ベトナム戦以降、米軍があれほどピンポイント爆撃に収斂していくのもわかります。都市部において、「ピンポイント」で攻撃するという恐怖をあじあわせることも主眼の一つなのですから。
第二次大戦では20%以下の発砲率も、その後の研究と訓練手法の変化に伴い朝鮮戦争で55%。ベトナム戦争で90%になっていきますが、結局その訓練手法は、手っ取り早く言えば「フルメタル・ジャケット」でのハートマン軍曹がしてみせたような強ストレス下での訓練手法だったりする。つまり、感覚を鈍らせるのだ。
だが、ベトナム戦争ではそのような訓練を施した兵士に対して、なんらのケアもすることなくアメリカ本国へ戻してしまったためにPTSDが続発。アメリカが長く深い傷跡を背負う羽目になってしまったという(無論、アメリカ国内国民の行為も悪かったのだが)
それを防ぐためには、兵士達を隔離し、時間をかけて緊張感から解き放たねばならないという。おりしも数ヶ月前、陸上自衛隊のイラク派遣部隊が日本に戻る際に、部隊単位で移動し、武装を解き、アルコールを与えて、それぞれの感じたことなどを思い思いフリーに語らせているシーンがNHKで流れていたが、ああ、なるほどと合点がいった。
戦地、もしくは高ストレス環境下から戻ってきた軍兵士に対して、後方の国民はいかなる形で彼らを向かえればいいのか、それも示唆に富む話が数多く書かれていたりする。
そして、現在、アメリカを被うメディアによる殺人に対する障壁低下(つまり、広範囲で軍での訓練が行われている。そこでは殺人を躊躇うことなく行うヒーローの存在があったりすると作者は指摘する)から、表現の自由にある程度の制限をつけるべきだと書いていますが・・・ああ、なるほどそれは一理あるかもしれません。
軍隊に興味があるなら、読んでおいて損はありませんぜ、いや、本当。
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February 27, 2005
佐藤 大輔
中央公論新社 (2005/02)
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・・・まぁ、そのなんですか。これで終わりと言われても致し方のない早い展開ですが・・・予想されていたすべての事柄がすべて集約されているような話っぷりです。すべてに恐れ、すべてを無視する男、新城直衛とその下に集いし者達による最悪の宴というべきか。ともかく、続きはいつになることやら・・・。
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クリス ヘッジズ Chris Hedges 伏見 威蕃
集英社 (2004/06)
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イデオロギーや物語を抜き取った“本当の戦争”

「戦争は悲惨だ」という言葉を使わずに戦争の悲惨さを説く書

現在の戦争にまつわるQ&A集
戦争とは忌避できぬものです。戦争とは主義主張により評価が異なるものです。戦争とは・・・ありとあらゆる悲劇の結果であり、産物であり、創造主であるのです。しかし、問題なのはその悲劇というヴェールで戦争の実態が語られないことです。そこにあるのは何でしょう? その答えは上の本に少なからず書いていると思います。
437のQ&A方式で語られる戦争の事実(真実ではないのです。真実は読み手、その数字の元となった兵士達、市民達、それぞれにあるのですから)の数々。
Q1.「戦争とはなんですか?」
至極真っ当な疑問について、すっきりと答えることは出来るだろうか。この本には、あまりにも淡白でシンプルな答え記されている。興味をもった人はどういうものかは読んで確かめてほしい。
ただ、読み物としてはあまりオススメできません。だけれど戦争について知りたければ、この本は外せないだろうと思います。ある面での事実であることは言うまでもないのですから。
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February 20, 2005
福井 晴敏
講談社 (2005/02)
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感動の最終巻
うん、非常にガンダムライクな第二次大戦+海洋冒険+青春+恋愛小説だと思うなぁ。
最後まで一気呵成に読んだけれど、一部で納得して、面白く感じて、一部である種ステレオタイプな日本に対する捕らえ方が出てきたりもしたけれど・・・。まぁ、それでも面白かったの事実。
さて、映画はどのように料理されるのか、期待して待つとします。
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February 16, 2005
「皇国の守護者」9 "皇旗はためくもとで"
http://www.chuko.co.jp/new/2005/02/500875.html
C★NOVELS 2005年2月25日刊
来た、来た。たとえこの後に続くのが長い冬だとしても、一時の春にすべてを楽しむことを忘れてはいけない。
PDFで読む分にはイキナリ佐脇が主役だぜ(w まぁ表紙がターミネーターかと思ったのは自分だけじゃないらしい。
ともかく、今月はダーティ・ボマーの下巻も出る。来月はA君の戦争も出る。うれしいことではないかと。
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February 03, 2005
福井 晴敏
講談社 (2005/01)
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泣ける笑える荒唐無稽なキャラクター小説

ヤマト世代の著者が描く太平洋戦争!

星5つでは足りない
また忙しい時期に限って読みたくなるのが悪い癖。まぁ、映画を見に行く前の前フリとして。しかし、まんまガンダムかいのー(wってな展開だなぁ。
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January 30, 2005
大石 英司
中央公論新社 (2005/01)
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シカゴの交通事故がすべての引き金だった。クルド人によって持ち込まれた核廃棄物が散らばり、シカゴは封鎖される。その頃、日本ではアメリカ大統領来日を控えての準備の真っ最中だった。そこへもたらされるダーティー・ボム(放射性物質を爆発物で拡散させる)によるテロリスト予告。そして、アメリカ、イギリスの主要都市に原子力爆弾が爆発し、キノコ雲が舞い上がった・・・。
というわけで、大石英司さんの新作です。今回は核ネタ無制限一本勝負。ってなわけで、イエローケーキ以上の核物質はバラ巻かれる、EMP効果でアメリカ本土の電子機器は使用停止、あげくに情け無用の核爆弾の投下、そして日本でも・・・というわけで、情け容赦のない展開なんですけど、これって下巻で本当に終わるのかなぁ。
日本ではひさしぶりに大石作品での自衛隊特殊部隊、サイレント・コア(習志野の空挺団に間借りする特殊部隊。発足時は一個小隊のみだったが、現在第二小隊まで拡充中。隊長の音無ニ佐の名前から、サイレント・コアと呼ばれているが、その目的は原子力施設を某国から守るためだったので予算は電力会社から捻出されている。とは言うものの、ここ最近の作品ではすっかり自衛隊の魔法の杖代わり)が、しばらくぶりにその当初の目的で動き出しているようですな(w。
結婚されて子供が二人という家庭環境の変化からか、ここ数年の作品は家族が前面に出てくるようになりましたが、今回も同様です。流石にオタクは出てこないとは思うのだけれど・・・さて、どうなることやら(w。
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January 03, 2005
別宮 暖朗
並木書房 (2004/11)
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筆者は、「第一次大戦」のサイト運営者ですが、そこでの掲示板でのQ&Aを元に、軍事と外交に関する簡単な質疑応答。という形で第一次大戦(WW1)以降の軍事と外交についての定義・・・例えば、戦争はいつどのように始まるのですか?といった質問から、戦争にいたる様々なもの、たとえば戦争計画、作戦計画の違いに関してなど・・・について、歴史の事例を用いて説明しています。
この作者のWW1に対する勃発原因は、大体の高校あたりで教える理由とは異なっており(参考として、高校生向けの政治・経済学の講義ノートをあげておく(自分としては、末尾にあるように国境のない時代。というのは現状把握がなってないと思われるし、ある面では頷ける部分もあるが、歴史的認識では甚だ見解が異なると思う。特に近代国際政治史については、作者とは真っ向意見が異なっているが、大抵の学校での平均的な講義内容だと思われるので掲載した)。
学校で教える、イギリスの3C政策とドイツの3B政策の対立。という理由では、結局のところ、「ではオーストリアの皇太子がサラエボでテロで暗殺されたからってどうして世界大戦に?」という疑問に答えることは難しいと自分も思いますね。
作者が言うように、ドイツの戦争計画「シェリーフェン・プラン」に引きずられる形で発生したと捕らえると、非常にわかりすいものとなります。
詳しくは以前紹介した「8月の砲声」にあるように、"一度動き出した作戦計画は止められません!"なんてヨタな台詞が軍トップから聞こえるほどドイツのこの手の戦争計画は極めて自動的かつ硬直したもので、ロシアとの対立が決定的となった時点で→フランスはロシアと手を結ぶに違いない→ロシア、フランスとのニ正面作戦は話にならない→しかし交通網が発達していないロシアよりフランスのほうが早くに兵力動員から前線へと兵力を配備できるにちがいない→であれば、先制攻撃が必要→ただしフランス正面は要塞があるため突破が難しい→では隣国ベルギーを経由して正面を迂回しよう→短期間にフランスを制圧し、返す刀でロシアに対峙しよう。というのがシェリーフェン・プランの根底にある問題で、作者のサイトにもあるように、また「8月の砲声」にもあるように、ベルギー侵攻に伴う英国の参戦についてはさほど考慮されたそぶりはなく、正しく「手段のために目的を無視した」戦争計画のために戦争が起きた、と見るべきではないかと思います。
そういったわけで、極めて初歩的な軍事と外交の言葉の定義から、現在のアフガン-イラク戦争とつづいたあとに見える非対称戦争にどのように備えるか、またイラク戦争におけるアメリカの対応などについても書かれており、非常に時事に対応していると見れるでしょう。ちょっと考えたい方にはお勧めかと。ただし、問題なのはこの本を読んですぐに納得できる人はあまりこの本のありがたみが沸かないでしょうし、読むべき人は最初っから興味も持たないのではないかという点があるのですが(w
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January 02, 2005
有川 浩
メディアワークス (2004/10/30)
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よーやく読んだーっという作品。四国沖上空に現れた謎の生命体。それを巡って繰り広げられる人間模様。ちゃんと自衛隊萌えもあるしな(w ってそんなわけじゃなくて。ライトノベル風味ではあるのだけれどそれが読みやすさ。という点でいい意味に働いていると感じています。キャラは確かに類型的かもしれないけれど、そこはまだデビュー二作目ということで、これからもいい作品を生み出していってほしいな、と思いますね。展開も、爽やかな結末もいいんじゃないかと。オススメです。
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December 30, 2004
調子にのってここ最近、年末に読む本を、という名目で色々と購入しつづけていたが、ふと思うと、これって読みきれないのじゃないかと思う量を買ったということに気がつく今日この頃。大体、ほかにもやること山ほどあるじゃん!
というわけで、いままで読んだ本を一気に紹介しようかと。
森岡 浩之
早川書房 (2004/12)
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予定はどうなる

期待したわりには今ひとつ

星界の戦旗 4 (4)
待たせたなぁ・・・(苦笑)。えーっと、ラフィールとジントがあまり表に出ていませんな。長い長いブランクを埋め合わせるように世界をもう一度再構築して、もう一度、というのが実際のところでしょうか。
正直登場人物のイメージを思い出すのに苦労しました。時間があれば、1巻から再度読みたいのだけれど難しいかも。次はこんなに待たせることはないというらしいのですが、せめて三ヶ月内あたりに出てくれるといいのだけれどねえぇぇ。
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December 19, 2004
大石 英司
中央公論新社 (2004/12)
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10年前、東京沖で消息を絶ったYS-11が、量子力学の悪戯か、時を越えて羽田空港に着陸してきた。
乗り込んでいた人々にとって、そして残された人々にとっての10年間。そして、残された時間。
父親を殺すために飛行機に乗り込んだ若者。前途あるテニスプレイヤーの卵、美貌のソリスト、新進気鋭の物理学者、様々な者達と、取り残された人々、そして彼らをサポートする人々。人々の生き方をつむぐ、そんな物語です。
まぁ、なんですな、確かにどこかで聞いた話といわば聞いた話なんですが、大石英司氏が纏めると、自衛隊も(US-1も、F-15DJも出てくるしさ)、公安も、警察も、そしてオタク(今回はコミケを泣く泣く諦めた婦警さんだ!(w)も出てくる・・・なのに、どうして、こんな泣ける物語になるんだ、ヲィ。
この作品は大石英司作品の中でも極めて一般ウケしやすい作品だと思います。
クライマックスの様々なシーンの挿入はもう何でもアリ感漂っていましたが、いつもの軽妙なノリはそのままだったりします。しかし、川崎市役所の職員二人、いい味出してるなぁ・・・。
と、いうわけで大石英司氏初(一応"ジャパンカード"はあるけど)の、オリジナル・ハードカバー。オススメです。
しかし、札幌のコーチャンフォー・ミュンヘン大橋店。あっさり新作平台に乗せているわりに、PC検索に登録されていないのはすっかり騙されるところだったぞ・・・。
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December 02, 2004
有川 浩
メディアワークス (2004/10/30)
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良くまとまっています

おもしろい!
買ったが値段の割には分厚いなぁ。年末、ゆっくり読みます。はい。ただいま年末年始の読書本揃え中。次は不得手な経済と金融ねただなぁ・・・。
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桜庭 一樹
富士見書房 (2004/11)
売り上げランキング: 1,203
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戦う少女
もうあちこちのWeb書評サイトでも取り上げられていますが、自分も読みましたよ。
もう、結末は冒頭で明らかになってしまっているから、ページが進まないこと、進まないこと。面白いもので、面白いさを期待していると進まないけれど、それはそういうものだと思えば進むし・・・なんだかな、多分に自分には合わないな、という反面、冷静な目で読んでいたな、というのが正直。
なんだなぁ、多分に暗黒系?という話らしいが、確かにジュヴナイルとしてみればアリな話だろうな、とは思う。大なり小なり、こういう衝撃を食らわせてくれる作品が必要なのだと思う。
結論から言えば、コレっぽっちたりとて救いの無い閉塞の物語。現実を見ることが突破であるかは知らないけれど。
読み終わってカタルシスも、達成感も感じない作品もタマにはいいかもしれませんよ。読み手は選ぶのは事実かもしれません。ただ、だからといって読まないでいるには損な作品ではあります。
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November 30, 2004
金出 武雄
PHP研究所 (2004/11)
売り上げランキング: 15,514
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サイエンスライターの森山さんのところで触れられていたこともあり、興味を持っていたので病院に行く前に隣の本屋で購入。
待合時間でフムフムと読みふけってしまった。作者はアメリカにわたって活躍している博士で、色々と思考方法やその実践方法、プレゼン方法など多岐にわたってアレコレと縦横無尽に取り上げている。
簡単に手柄話として捕らえてしまうのではなくて、どうして手柄となったのか、裏の事情を考えると色々と深いコンテンツがまぎれている。それはチーム・リーダーとしての部下に対する士気の鼓舞もはいっていたり、手がけた仕事が頓挫しかけたときの対処方法だったりする。そしてなにより、エンジニアが陥りやすい罠を端的に示していたりする。
色々と取り上げたいけれど、何から手をつけていいのかわからない。そんな内容盛りだくさんの良書です。文庫落ちなので、是非。短いコンテンツばかりなので、手が空いたときにぱらぱらと読めるのもいいですよ。
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November 29, 2004
グレッグ・イーガン 山岸 真
東京創元社 (2004/10/28)
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現時点(2004/11/11)でイーガン作品で一番好きです
購入してみた。最近、とみにSF力(ちから)が減退ぎみだし! しかし、これを読むのにも体力がいるなぁ。
というわけで、年末まで積読です。はい。
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November 28, 2004
「このミステリーがすごい!」編集部
宝島社 (2004/11/26)
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読んでてあちゃあと思ったのは、結構読んでない作品が多くなってきたこと。流石に手広くアレコレと読んでいた時代は無理なので、これは!と思う作品をピックアップしてきたのだけれど、バッカーノ!の成田良吾を最後に新しい作者にあまり手を伸ばしていないなぁ。
あれこれと読むなかで興味がわいた作者がいたので、まぁ、来週あたりから手を出していこうかと。そういう使い方をするなら、この本はラクです。
まぁ、ちょっとした時間と労力を惜しまなければネット書評サイトを探していけばいいのですが、自分もその端くれとしてこれでいいのかという冷や汗もないわけではないなぁ(;
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November 13, 2004
バーバラ・W・タックマン 山室 まりや
筑摩書房 (2004/07/08)
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第一次大戦勃発前夜から西部戦線で戦場が膠着(つまり西部戦線異常なしのあの調子)するまでを描いた一大ドキュメント。以前上巻を読んだのだけれど、ようやく下巻を読みきった。正直読みづらいんだけれど、調子が上がれば一気でしたよ。
しかしなんだなぁ。戦記ものを読むと色々と教訓じみた原則を感じるときがあるのだけれど、これほど思い知らさせることはありませんでした。ドイツ人の根拠のない思い込み、「計画通り進めてるんだから止められるわけがないだろう」ってなあまりにダメな展開、指揮権統一をしないばかりの齟齬。政治と軍事の乖離。政治においても同様で、外交官の独断など、当時の世界情勢と技術がそれを強いてしまった部分があるにしろ、事前計画を準備したわりに齟齬をきたしすぎです>ドイツ軍。一方のフランス軍も褒められたものではありませんが。
色々書きたいことがあるけれどまたいずれ、ただひとつだけいえることがあります。
この本は時間があるときに一気に読んで下さい。これはそういう本です。
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November 01, 2004
いや、意外と大変だ。というのが正直なところ。前半はこちらから→■
前半部分はお堅い実話などだったので、後半は肩の力を抜きたいなぁ。では残り5冊。
白 善
草思社 (2000/05)
売り上げランキング: 149,578
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韓国人の立場から書かれた朝鮮戦争

朝鮮戦争の真実

保守の必読書
正直戦争ものは取り扱う気はあまりなかったのですけど、朝鮮戦争前後の朝鮮半島、そして歴史を学ぶことの大切さをこの自伝は教えてくれるので。ちなみにハク・ソヨップ将軍、朝鮮(韓国)が持つ歴史に残る軍人だと思います。清廉潔白、勇猛果敢、卓越した指揮。病身を押して釜山包囲の最激戦地を守り、大佐から大将まで昇進しつづけ戦いぬいた将軍は、満州国軍軍人であり、日本軍に対する冷静な評価と、海上自衛隊にとって恩人でもあるアーレイ・"31ノット"・バーク提督との奇妙な縁と言葉を書き残していたりしています。ちょっと中学生には読むのは厳しいかもしれないけど、まぁいいじゃないですか。
メルヴィン・ブラッグ 熊谷 千寿
翔泳社 (1999/10)
売り上げランキング: 245,091
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文系のための科学本としては最高峰
一線の科学者が語る歴代の科学者達の意外な素顔。というわけで、日本じゃなんだか知りませんが偉人が人格的にも偉大だった。という口ぶりがあるわけですが、そんなことはないでしょう。そういうことを知るためには名書だと思います、はい。
アイザック・アシモフ 小尾 信彌 山高 昭
早川書房 (1978/04)
売り上げランキング: 18,281
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小説より面白いアジモフの科学評論
アシモフの科学エッセイ。正直、高校のあたりに一番タメになった文庫だったのでその記録として。今ではもう時代遅れの部分もあるかもしれないけれど、その博覧ぶりとジョークで判りやすく科学知識を教えてくれるような作品はそうそうない(いまでも時々早川のNVであるけどね)。
山根 一眞
小学館 (1997/12)
売り上げランキング: 274,791
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おすすめ度の平均:


貴重な題材を前に料理しきれていない感じ
日本の技術はこんなにすごいんだぞ!的な読み物ではある側面ではあるんだけど、技術者達が目の前の困難にどんなアプローチをおこなったのか、ということは、著者とのキャッチボールで軽く紹介されていていいんではないかと。多分自分の技術者感としては、これと「達人プログラマー」、「プロフェッショナルの条件」で形作られたかな。
大平 貴之
エクスナレッジ (2003/06)
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悔しい本

オタクとかマニアに世界ではく,もうひとりの私たちかも

最上級の工作少年
そして最後は最高のプラネタリウムを作った人の物語。以前のbaylon c@fe.のReviewでとりあげたんだけど→■ものを作る。っていうのは、こういうことだ。ということを感じさせてくれる。そしてそれを応援したエンジニアたちの姿にも感激してしまうのだ。
というわけで結構時間がかかってしまった。ちょっとらしくない本も紹介しているけれどそこはそれ、勘弁していただけるとありがたい。
次回は頃合を見計らって、小説とかコミックを取り上げたいなぁ。あ、そうだ。番外として、これも。
伊藤 智義 森田 信吾
集英社 (1997/05)
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天才達に真の栄光を
大体、文庫版で4巻しか出てないっていうのがあれだ。ぜひとも古本屋で文庫版ではないコミック14巻までそろえてほしいなぁ。個人的にはコミック4巻の北里柴三郎博士の物語が一番好きだったりする(原作者のホームページでは原作を紹介してます。
博士の設立した伝染病研究所が対立した(それもあまりに深刻かつ滑稽かつ度し難いバカな理由・・・師匠の誤りを指摘したことがその理由らしいですが)東大一派の手によって所属下におかれたとき辞職しますが、このあたりのシーンが一番好きです。「科学という名の風を受けて舞うのが科学者ではないのか」(権威主義の東大一派を揶揄してますな)。ともかく大好きなエピソードです。はい。
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小川 一水
早川書房 (2004/10)
売り上げランキング: 504
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また一人好きな作家を見つけました。

破綻なしで・・・
あまりにタイムリーすぎる作品もこれにて完結。札幌のなにわ書房じゃ売り切れで正直焦りましたよ。
大地震に襲われた首都の復興、そしてそれが人為的なものであるということ、そして次にもういちど来るという話。
それに対応する人々の物語だったりするわけですが、組織論としてよりRMAのようなボトムアップでもトップダウンでもない緩やかなトップダウン+相互ネットワークで対応していく・・・というのが、そうそう上手くいくかなぁ。と言う気もしたりしますが。
しかし、作者は上手くなるなぁ。まだ淡白さが抜けきらないし、どうも性善説に寄り添っているところがある。それでも次に期待していい作家だし、佳作だと思います。はい。
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October 01, 2004
「八月の砲声」上巻 バーバラ・S・タックマン/ちくま学芸文庫 【 Amazon / bk1 】

面白い。第一次世界大戦の欧州の状況を描いたこの作品は、まだ上巻を読んでいる最中とは言え、あまりに面白く、考えさせられ、そして頭が痛くなってくる。13DAYS(ケビン・コスナーが特別補佐官を演じたキューバ危機)でもケネディ大統領が口にしたのがこの本のことで、しばらく積読状態だったのをようやく最近BSで13DAYSを見たこともあり、読書開始。面白いなぁ。どうしてさっさと読まなかったんだろう。
ドイツ人のあまりドイツ人らしいけどそれじゃまずいだろうっていう、目的と手段を履き違えているとしか思えない気質と頑固さが導いた<シェリーフェン・プラン>(対フランス侵攻計画)と、一方のフランスのあまりに傾倒している哲学的戦意(エラン・ヴィタール)と、実はあまりに弾力的過ぎて単純的すぎて、それじゃまずいだろうフランス人と言いたくなる対ドイツ戦争計画プラン17。
どちらもお国柄が出るなぁ。
読破したら、改めてとりあげますです。はい。
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September 24, 2004
「新鋭艦長、戦乱の海へ」 パトリック・オブライアン/早川書房 【 Amazon / bk1 】

自分を海洋小説の道に嵌めた「マスター・アンド・コマンダー」の原作シリーズ、第1作目。
しかし、これを読む前にホーンブロワー読んでてよかったなぁ。というのが正直なところ。時に爽快で、大抵は陰鬱な帆走軍艦の生活などは、実際問題ホーンブロワーで散々語られていたので、このシリーズのように"あっさり"と描かれると、どうかなぁとは思うが、とはいえ、映画は原作のいい箇所取りでもあったのね。というのが正直なところでもある。
実際、海洋(冒険)小説として、ちょっとした予備知識(ミズン・マストとか、まぁ、その程度は今やネットでも調べられるので)が必要だけれど、そういうのを乗り越えることが必要なのかというそうでもない。実際、この物語は時に冗長なぐらい主人公二人、"ラッキー"ジャック・オーブリーと、ステーヴ・マチュリンにフォーカスがあたり、ご都合主義じゃないか、それ?ってなぐらい物語がアップダウンする。だから、本格的な海洋冒険小説。というよりは、ライトな海洋活劇。ぐらいで考えておくのがベターのような気がする。登場人物のキャラにハマれば、いささか冗長なシーンも我慢できるだろうし、実際、楽しみでアレコレと読んでいる自分がいるのは確か。たとえば、自分の上官であっても情け容赦ないほど甲斐甲斐しく?時に嘆いてみせる給仕のキリックなど面白いキャラなどがいるし。
しかし、いくら人気だからってこの作品をベースにした料理本があるってのはビックリですよ、いや、ほんと。
詳しくは、「映画「Master and Commander:The Far Side Of The World」と原作「オーブリー&マチュリン」シリーズのページ」でどうぞ。
また、欠かせない予備知識としては、「Sailing Navy」などでどうぞ。
リンクはシリーズ1作目の上巻からです、はい。
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September 17, 2004
”ホーンブロワー”シリーズ セシル・スコット・フォレスター/早川書房 【 Amazon 】
時はナポレオンが欧州を席巻しつつある時代。英国の若き青年、ホレイショ・ホーンブロワーは英国海軍士官候補生となって初めての艦に着任する……かれの半世紀にも及び海との係りがスタートしたのである――。
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September 12, 2004
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 J.K.ローリング/静山社 【 Amazon / bk1 】

大衆に流れされすぎじゃないか? といわれるのは覚悟の上だ。
でもいいや。
ハーマイオニーたん萌えとかそういう訳ではないが、実はこのイギリスの階級社会がどことなく透けてくるような物語は実は好きだ。当初のハリー・ポッターに対するあまりな贔屓っぷりに「それってどうよ」とか思っていたのだが。
しょーもないガジェットはともかく、児童文学に分類されるのにそんなことはお構いなしにトリックや結構えぐい人間描写なとがインサートされてたり(いや、今回の話で、ある登場人物の心情は理解できた)あなどれないとは思う。
何がいいとかというと、映画のせいもあってかハーマイオニーたんの・・・いや、やめておこう。
色々この翻訳元には言いたいことはある。せめてもっと出版スピードを上げてくれ、とか。
しかし、そんなものは枝葉の話だ。
話を取り上げよう。
お年頃になったハリーもようやく反抗期やら自我が目覚めてきたのか、ダークな一面を覗かせる。
自己に対する賞賛を求めたり、やつあたりをしたり。ドタバタする周囲の状況に振り回されるのも相変わらずのこと、ハリーは自らの力であれこれと状況を改善しようと企むが・・・というのも相変わらず。で、とうとうクイラマックス、ハリーにとって重要な存在が退場し、ようやくハリーはその問題の根幹を知らされる。さて、どうなる・・・・・・?で以下続き。
読んでいると話としては冗長なのだが、ちゃんと丹念に一年間の軌跡を追おうとするとこうなってしまうだろう。
正直、次の話が上、中、下となってしまっても驚かない。原作者の意図がようやくわかってきたが、残り二巻でどう落とし前をつけるのか、今回でこんがらがってしまった状況はどう次に収集をつけるのか、は続きに期待する。
願わくば、イギリスで発刊された場合、二年もまたすことなく出して欲しいのだが(結局書いているよ)
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September 07, 2004
蒼穹の槍 陰山琢磨/光文社 [Amazon]

西暦2015年、世界は地下経済に蝕まれつつあった。その一因でもある麻薬流出を防ぐために国連平和維持軍が組織され、自衛隊も参加していた。一進一退の麻薬撲滅への動き。しかし麻薬マフィアのボスであるアントワールは、世界の矛盾を解決させることを目的に驚くべきテロを行おうとしていた。目標は日本の原子力発電所。そしてその方法とは・・・。日本国内は騒然と対応に乗り出す。一方、テロに巻き込まれた二人の日本人はこのテロを防ぐためにある方法をとろうとするが・・・。
というわけで、非常に面白かったです、はい。麻薬を巡る世界の矛盾と地下経済、そして最新の軍事的ガジェット、なによりMD(ミサイル防衛)に関するアイテムもここ最近のものが取り入れられてますので、自分みたいに「軍事研究」なんて読まない人にはどうやってMDをするべきか。についてフィクションの範疇ではありますが参考になるのではないかと。でも結局自分もこの作品でやっているようなある判断こそが、もっとも費用もかからず、最低限度の力の行使になると思うのだけれどね(これはネタバレなのでちょっとぼかし気味に)。
「ええぇー?」みたいなネタもあるけど、そこはそれ。オススメです。
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